お客様や目上の方に向けて使う言葉に「お気をつけて」がありますが、これは果たして敬語なのでしょうか。ビジネスや目上の方へ使う時の言葉で、実は使い方に注意が必要な言葉の一つである「お気をつけて」について、その意味や使い方、言い換え表現などを例文も含めて詳しく解説します。
お気をつけての意味・成り立ち
デパートやレストランなどの日常の場面からビジネスの場面まで幅広く使われるのが「お気をつけて」という表現です。
ビジネスのメールを書く時にも使うことが多い「お気をつけて」ですが、その正しい意味は把握できているでしょうか。まずは「お気をつけて」の意味についてご紹介しましょう。
お気をつけては敬語表現
「お気をつけて」という言葉は、「気をつけて」の敬語表現となります。そして「気をつけて」は「用心する、注意する」という意味を持つ動詞「気をつける」から来ています。
その「気をつける」を「気をつけて」という形にすることで「~してください」の意味を持たせ、相手に対して呼び掛ける形にしています。
さらに「お~」というのは丁寧を意味する接頭語ですので「お気をつけて」というのは敬語の意味を含んでおり、目上の方やお客様に使うのに適した表現ということができます。
丁寧な動詞と組み合わせて使う
「お気をつけて」を使う時に気を付けたいのは、どのような形で使うかです。「お気をつけて」は、実はそれだけでは完全な敬語表現とは言うことができません。
その理由は「~て」という終わり方です。「お気をつけて」の「~て」というのは、後ろに敬語の形の動詞を使ってこそ初めて完全な形の敬語となります。例えば「お気をつけてお帰りください」や「熱いのでお気をつけてお召し上がりください」としましょう。
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お気をつけての使い方・例文
「お気をつけて」の正しい意味が分かっても、どのような場面で使えるのかが分からなければ実際の場面で適切に使用することはできません。ここからは「お気をつけて」の使い方を例文を含めてご紹介しましょう。
ビジネスでの使い方・例文
「お気をつけて」のビジネスでの使い方としては、相手が会社やお店などに来る時や帰る時に一言添えるという使い方があります。
例えば、会社で会議を行うので来社をお願いする際に「当日は雪になるかもしれないとの予報です。くれぐれもお気をつけてお越しください。」としたり「暑い日が続きます、お気をつけてお越しください。」と添えることができます。
また、帰る時の例文としては「長い時間ありがとうございました。お気をつけてお帰りください。」や「お足元が悪い中、わざわざご来店いただきありがとうございました。お気をつけてお帰りください。」が挙げられます。
さらに「お気をつけて」は、相手に対して丁寧にお願いをする時にも使用できますので覚えておきたいものです。
相手に文書を送る際、取り扱いに気を付けてもらいたいなら「この文書は社外秘となっております。取り扱いにはぐれぐれもお気をつけいただきますようお願い申し上げます。」とすることができます。
目上の相手への使い方・例文
「お気をつけて」の使い方はほかにもたくさんあります。目上の相手への使い方として多いのは「いってらっしゃい」と組み合わせる方法です。
「いってらっしゃい」は家族間などで使う挨拶ですが、これ自体は敬語ではありません。したがって、目上の方へ「お気をつけて」の後に使うには「いってらっしゃいませ」という形にし、「お気をつけていってらっしゃいませ」とするのが適当です。
相手の体を気遣う時の使い方・例文
相手の体を気遣う時にも「お気をつけて」を使うことができます。残暑の時期であれば「残暑が続きますが、お気をつけてお過ごしください。」という例文がありますし、冬であれば「寒い日が続きますが、お気をつけてお過ごしください。」となります。
また、もう少し具体的に「インフルエンザが猛威を振るっているようです。お体にはお気をつけてお過ごしください。」や「ご退院されたとはいえ、お体には十分お気をつけてお過ごしください。」という使い方もできます。
旅行に行く相手に使う時の使い方・例文
これから旅行や出張などに行く相手に対しての使い方もあります。少し古い表現ではありますが「道中」という言葉と組み合わせ「道中、お気をつけていってらっしゃいませ」という言い方があります。
また「来週からの北海道への出張、お気をつけていってらっしゃいませ。」と具体的な時間や地名を入れての使い方もあります。
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お気をつけての言い換えに使う言葉・類語
「お気をつけて」は敬語の意味を持つ便利な表現ですが、何度も繰り返して使えるような表現ではありません。また、場合によっては「お気をつけて」よりも適切な言葉がある場合もあります。そんな時に参考になるように「お気をつけて」の言い換え表現、類語をご紹介しましょう。
ご自愛
「お気をつけて」の言い換え表現、まずは「ご自愛」があります。読み方は「ごじあい」で「自分の体を大切にする」という意味があります。
「ご自愛ください」や「ご自愛くださいませ」という形で、「まだまだ寒い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。」と使います。
お大事に
「お気をつけて」には「お大事に」という言い換え表現もあります。読み方は「おだいじに」で、すにで体調を崩している方に対して使います。もう少し丁寧に使いたい場合には「お大事になさってください。」とも言うことができます。
ご留意
相手に対して丁寧に注意を促す時の「お気をつけて」は、「ご留意」という表現に言い換えることもできます。読み方は「ごりゅうい」で、「心に留めておいてください」という意味があります。
例文を挙げると「明日はメンテナンスが行われますので、13時から14時はウェブサイトへのアクセスができません。予めご留意のほどよろしくお願いいたします。」となります。
お気をつけてを使う注意点
ビジネスの場面で目上の方に対して使うことが多い「お気をつけて」。決して間違いを犯したくないシチュエーションが多く、「お気をつけて」には使う際に気を付けたい点がいくつかありますのでご紹介しましょう。
お気をつけてくださいは誤用
まずは「お気をつけて」の誤用です。「お気をつけて」を「お気をつけてください」と使っている例が見受けられますが、これは実は間違いです。
「お気をつけて」の成り立ちのところでも触れましたが、「~て」の後には動詞を使うのが正しい形です。したがって「お気をつけてください」のように「~て」の後に「ください」を使うことはできません。
「お気をつけて」を丁寧に言い表したい場合には「お気をつけください」としましょう。「お体にお気を付けください。」や「お足元にお気を付けください。」のようにも使うことができます。
状況によっては嫌味になる
「お気をつけて」は場合によっては嫌味と捉えられることもある点にも気を付けたいものです。自分では相手を気遣うつもりで使っても、すでに気を付けることを重々承知しているような方に向かって改めて「お気をつけて」というのは避けたいものです。
例えば、最近ケガをしてしまって回復したばかりの方に「お足元にお気をつけて」というのは場合によっては嫌味な感じがしますので、念のために別の表現に言い換えるのがおすすめです。
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お気をつけての英語表現
日本語で言う「お気をつけて」という表現には、体調を気遣う、お願いをする、注意を促すなどさまざまな意味合いがあり、色んな場面で使うことができます。英語にはそのような言葉はありませんので、場面によって異なる英語に訳す必要があります。
注意を促す英語表現
「お気をつけて」を注意を促すという意味で使う時に使える表現としてまず挙げられるのが「Please be careful.」で、日本語では「気を付けてください。」です。
もう少し具体的に言いたい場合には、例えば「足元に気を付けてください。」ならば「Please watch your step.」となりますし、「お体にお気をつけください。」ならば「Please take care of yourself.」となります。
お気をつけてお越しくださいという英語表現
「お気をつけてお越しください」という意味で使える英語はシンプルに「Safe travels.」です。「お気をつけてお越しください」を一語ずつ訳すとかなり不自然な英語になってしまうので、このような場面では決まり文句である「Safe travels.」がおすすめです。
「Safe travels.」は訳すと「安全な旅を。」「旅に気を付けて」という意味になりますので、相手が来る場合どこかに行く場合の両方に使うことができます。
道中お気をつけての英語表現
「道中お気をつけて」の場合にも先にご紹介した「Safe travels.」を使うことができます。それ以外には「Have a good trip.」で「良い旅を。」や「Enjoy your trip.」で「楽しい旅行を。」という表現をすることもできます。
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相手に対して気遣いを丁寧に伝えることができる「お気をつけて」。目上の方にも使える表現ですが、後には動詞が必要であるという点に注意をしましょう。「お気をつけて」と同じように使える言い換え表現も含め、これを機にぜひマスターしておきたいものです。