「マスト」という単語を一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか。しかし詳しい意味を知らない方も多いと思います。
そこで今回は、「マスト」の意味・使い方を説明し、「マスト」を使った例文や類語・対義語も紹介していきます。この機会に正しい使い方を確認しましょう。
「マスト」の意味は「絶対に必要」「しなければならない」
「マスト」は、 「絶対に必要なこと」「~しなければならない」を意味する「must」、「船の帆柱」を意味する「mast」から由来が来ています。日本語で「マストアイテム」と表記する場合は、「絶対に必要なこと」の意味で用いられるので、「絶対に必要なもの」を指します。
ビジネスでは頻繁に使いますが、日常生活でも広告などで「今年の春は○○はマストアイテムです!」といった言葉も耳にします。お店に行くと店員さんからそのように商品をオススメされることもありますね。
「マスト」の英語の意味
「マスト」の英語の意味は、以下に示すように3つあります。
まずは言葉の意味をしっかり押さえましょう。3番の船の帆柱の意味で使われることは、頻度としては低いでしょう。
「マスト」のビジネスシーンで使われる意味
ビジネスシーンにおいて、「マスト」はどのように使われるのでしょうか。結論から言うと、「絶対に必要なこと」や「外せない用件」などの意味で用いられます。つまり、必ず応えなければならない案件や極めて重要な仕事などに使われます。
具体的な人間関係に関しては、上司や部下、クライアントとなどの会話で頻繁に使用します。上司が部下などに使うことは問題ありませんが、部下が上司に使うことは失礼となる場合もあるので、正しい使い方を学びましょう。クライアントの場合も同様です。
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「マスト」の使い方と例文
ここで、「マスト」の使い方や例文を見ていきましょう。実際に使われている場面を意識することでより実践的になるので、しっかりと想像を膨らませましょう!身近な人と一緒に練習するのも良いですね。
「マスト」の使い方
主な使い方として、「マストアイテム」や「マストである」などが挙げられます。「マストアイテム」は「必ず必要な道具」を意味しますが、広告などでは「おすすめのアイテム」という意味でも使われます。一方で、「マストである」という表現は、「必ずやらなければならない」ということを意味し、あらゆるの物事を対象にすることが出来ます。
「マストアイテム」はファッションと紐づけられる場合が多いですね。広告や宣伝文句などで頻繁に耳にします。一方で「マストである」は、ビジネスで用いることが多いですね。この仕事はやらなければならないのか、といったことを確認するときなどに用います。
「マスト」の例文
マストの例文を、以下の3つの表現で説明していきます。実際に使っている場面を想像してみましょう。沢山音読することが使いこなせるようになる一番の近道です。
それでは、それぞれを詳しく説明していきます。
「マストアイテム」
「マストアイテム」という表現は、 あらゆる道具を対象に使われます。具体的に言うと、「生活必需品からファッション」に至るまで全てです。
女性向けのファッション誌では、その時の「ブーム・トレンド・季節感」に合う服やアクセサリーなどに対し、「マストアイテム」と表記されることが多いです。一方で、男性の紳士服販売店などでネクタイやハンカチなどが「マストアイテム」と広告されることが多いですね。
- 男性にとって、ネクタイはビジネスにおけるマストアイテムの一つだ
- 今年の春は、暖色系の服装が流行しているため、それに合うリップがマストアイテムらしい。
「マストである」
「マストである」は、「道具・物事・行動」などを対象に、 「絶対に必要であること」を伝えるために用いられます。直訳しても違和感がないですね。
「マストですか」と言い換えることで、「質問」をする際にも使用できますが、横文字は敬語ではないため、目上の方に使用するのは控えた方がよいでしょう。
- 例年以上に寒い今年の冬には、こたつがマストである。
- 初めて海外に行くのですが、クレジットカードはマストでしょうか。
「マストなので」
「マストなので~」は、「絶対に必要なので~」を意味し、相手に 「注意や確認」を行う際に使用されます。
「マストなので~」の後には、「注意してください」「ご確認ください」など、相手に対する呼び掛けが続くことが多いです。
- ログインするためにはパスワードがマストなので、忘れないように紙に書くなどご注意ください。
- 自動車の購入の際、自賠責保険への加入はマストなので、必ずご確認ください。
「マスト」の類語と対義語
続いては、「マスト」の類語や対義語を見ていきます。それぞれ「マスト」と微妙に意味が異なるので、しっかりと違いを確認して誤って使用しないようにしましょう。「マスト」と合わせてセットで覚えることで、語彙力をアップさせていきましょう。
「マスト」の類語
「マスト」の類語には「ベター」「ウォント」などがあります。
「ベター」は「~よりも良いこと、した方が良いこと」という意味を持ちます。「ウォント」は「欲しいもの、したいこと、して欲しいこと」などの意味を持ちます。
「ベター(better)」の意味
ベター
英語:better
- ~よりも良いこと
- した方が良いこと
「ベター」は、 「~よりも良いこと」「した方が良いこと」を意味する類語です。ネイティブのや一流ビジネスマンが使っている印象がありますね。「マスト」との違いは以下の通りです。
「ウォント(want)」の意味
「ウォント」は、 「欲しいもの」「自分がしたいこと、相手にしてほしいこと」を意味する類語です。
ウォント
読み:want
- 欲しいもの
- 自分がしたいこと、相手にしてほしいこと。
「マスト」との違いは以下の通りです。
「マスト」の対義語
「マスト」の対義語は以下の2つです。「マスト」とセットでしっかり押さえましょう。
それぞれ詳しく説明するので、しっかり学習しましょう。
「オプション(option)」の意味
オプション
英語:option
- ある物事を追加するか、選択すること。
- 追加できる物事
「オプション」は、 「ある物事を追加するか、選択すること」「追加できる物事」を意味する対義語です。「絶対に必要なもの」ではなく「あったら便利なもの」に対して使用され、相手に選択をゆだねる際に、「オプションはどうですか」というフレーズがよく使用されます。
新車の購入の際、ディーラーの方がよく使っていますね。
- 新車を購入する際、ディーラーの方に「オプションでカーナビはいかがですか。」と勧められた。
「フリー(free)」の意味
フリー
英語:free
- 制約などがなく、自由であること。
- 無料であること。
「フリー」は、 「制約などがなく、自由であること」「無料であること」を意味する言葉です。ホテルや旅館では、歯ブラシなどに対して「無料であり、自由に持ち帰ることができるもの」を指し示すために、「Take free(テイクフリー)」という表現がよく使用されます。
- 旅行で使うホテルなどでは、歯ブラシなどの最低限の生活用品に「Take free」と記載されているため、わざわざ準備する必要はない。
「マスト」の言い換え英語
最後に、「マスト」と同義の言い換え英語を紹介していきます。
「マスト」は以下の英語で言い換えることができます。
それぞれ詳しく紹介していきます。是非マスターしましょう!
「have to」の意味
「have to」は、直訳で 「~しなければならない」を意味する言葉です。「have to」は「must(マスト)」と同じ意味合いがありますが、厳密には以下のように異なります。
- High school students have to go to school every day.
(高校生は、毎日学校に行かなければならない。)
「essential」の意味
「essential」は、直訳で 「不可欠な」「必須の」を意味する言葉です。日本のシャンプーの種類に「essential(エッセンシャル)」という商品がありますが、「髪の毛に必要不可欠、必須であること」を意味します。
- It is essential to stay hydrated in summer days.
(真夏日には、水分補給が不可欠だ。)
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マストの意味のまとめ
マストの意味や類語、対義語や英語表現とを解説してきましたがいかがでしたか。
正しい使い方をしっかり把握してビジネスを円滑に進めてください。
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