「相まって」という言葉は、ビジネスだけでなく生活の中でも時々目にします。みなさんは正確に意味を理解できているでしょうか。正しい意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説します。「相まって」の類語や英語表現もご紹介していきますので参考にしてください。
「相まって」の意味とは
みなさんは「相まって」の意味をしっかりと理解して使う事ができますか。
ここでは、「相まって」という言葉がどのようにできたのか、意味や類語、英語表現について詳しく説明していきます。
「相まって」の3つの意味
「相まって」は「あいまって」と読み、2つ以上の要素が作用し合ってお互いに影響を受けることによって、結果的に大きな効果を生み出すことを意味します。
本来は上記の様な3つの意味を持ちますが、特によく使われているのは1つめの「お互いに影響しあって」です。
基本的には何かと何かが合わさってより良い結果を生み出すというポジティブな意味で使用される事が多いです。
「相まって」の漢字は?
よく「相まって」を「相待って」とする人も少なくありませんが、これは間違った使い方です。正しくは「相俟って(あいまって)」です。
あまり見慣れない漢字なのもそのはず、実はこの「俟」は常用漢字ではないからです。
「俟」は訓読みで「まる」、音読みで「シ」と読みます。しかしながら、前述した様にこちらの感じは常用漢字に含まれておらず、あまり使わないので「相まって」とひらがなで表記するのが一般的なのです。
「相まって」を漢字表記にすると「相俟って」とご紹介しました。
実はこの「俟」が使われるのには意味があります。この「俟つ」とは「頼る」や「必要とする」という意味があり、つまりは「お互いがなくてはならない必要な存在であること」という意味が含まれている事がわかります。
したがって「相(お互いに)+「俟って(必要とし合い、頼りあって)」=「相俟って(お互いに必要とし合う)」ということになります。
そのため、「相待って」のような「お互いに待つ」という表現は間違いだと言う事がわかりますね。
「相まって」は「相まつ」という言葉から派生
「相まって」を使う時に多い間違い方が、「相まる」や「相まう」と使ってしまう事です。実際には「相まる」や「相まう」という言葉はありません。
「相まって」は「相まつ」が派生して生まれた言葉なので注意しましょう。
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「相まって」の正しい使い方・例文
「相まって」はビジネスや論文でも使うことのできる堅い言葉です。とくにビジネスにおいてはよく使われるので例文も併せて確認していきます。
ビジネスシーンでの使い方
「相まって」はビジネスシーンや論文でも使用する事ができます。以下の例文を見てみましょう。
このように、2つ以上の物(人)が影響しあった結果、どのような結果になったのかを一つの文章にできます。したがって、「相乗効果」が生まれた場合によく使用されることがわかります。
このような意味合いで使われるので、基本的に「相まった」結果はポジティブなことが多いです。
「相まって」がネガティブに使われる場合
「相まって」はポジティブな場面で多く使われると上述しましたが、マイナスな効果に対してネガティブに使われることもあります。
この場合は2つ以上の悪い要素が重なって、悪い影響を及ぼしてしまうことを表しますので覚えておきましょう。
つまり、いくつかの要因を組み合わせた結果、その相性が悪い場合にも「相まって」は使う事ができるのです。
このような状況を説明するのは複雑になりがちですが、「相まって」を用いる事で下記の例文のように一つの文で表現する事で分かりやすく伝える事ができます。
とも使う事ができます。
使用頻度はポジティブな場合ほど多くないですが、マイナスの相乗効果としてネガティブにも利用される場合があるので覚えておきましょう。
「相まって」を使った文章の正しい構成
一般的に「相まって」は、「名詞+名刺が相まって」という形で使用されます。
「相まって」を使用する際には、以下のように2つの名詞を並列させて使いましょう。
「○○と△△が相まって」または「○○が△△と相まって」のように使います。
○○と△△は、ポジティブ利用ならプラスとプラス、ネガティブ利用ならマイナスとマイナスで同じ方向の意味でなければならないということに注意しましょう。
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「相まって」の類語・意味
それでは次に「相まって」の類語をご紹介します。日常生活でよく耳にする言葉の類語が多いので理解し、シチュエーションに応じて使い分けられる様にしておくと良いでしょう。
相重なって
- 複数の要因や原因が重なる事で、効果を生む様子
「相重なって」は「複数の要因や原因が重なる事で、効果を生む様子」と言う意味があります。わかりやすく言い換えると、「様々な事情が重なった、諸々の事情があり」などです。
「相重なる」は「相まって」と使い方や使われる場面はほぼ同じ類語なので、色々な事が重なった結果がどうなったのかを説明する時に使います。
相乗効果で
- お互いが影響し合い、影響を増幅させて
「相乗効果」は「そうじょうこうか」と読み、「相乗」とは「互いに掛け合わせる事」と言う意味です。
一つのものよりも、様々な要素を掛け合わせることによって効果が倍増したり、良い結果を生み出すことをいいます。
シナジーを起こして
- お互いが影響し合い、影響を増幅させて(相乗効果と同じ意味)
「シナジー」とは「相乗効果」の意味です。英語で「synergy」と書き日本ではビジネス用語や理系分野で用いられます。
ビジネスシーンでは「相乗効果」を言い換えて使用していることが多いので、「シナジーを起こして」は「相乗効果を起こして」という意味になります。
「相まって」の対義語・意味
「相まって」の対義語として「相殺して」「アナジーを起こして」「プラスマイナスゼロ」の3つを解説していきます。どれも似ている意味ですが、特に「アナジー」はあまり日常においては耳にしない言葉なのでしっかり確認していきましょう。
相殺して
- お互いに損得が発生しない様に差し引く事
- 長所が短所によって打ち消されてしまう事
「相殺して」は「そうさいして」と読み、「お互いに損得が発生しない様に差し引く事。または長所が短所によって打ち消されてしまう事。」を意味します。つまり「お互いが殺し合い、影響がゼロになる事。」という様子を表します。
プラスマイナスゼロの状態を「相殺する」とも言えます。
ちなみに「相殺する」を間違えて『そうさつする』と読んでしまうと、「お互いを殺し合う』というなんとも物騒な意味になってしまうので、読み方を間違えない様にしましょう。
アナジーを起こして
「アナジー」は「相互マイナス効果」という意味です。
上述した「シナジー」の対義語として用いられ、主にビジネス用語や医療用語として使用されます。
医療用語においての「アナジー」は少し意味が異なり、「無反応」「不応答」という意味なので参考程度に覚えておくといいかもしれません。
「アナジーを起こして」とは「相互マイナス効果が起きて」と言う意味になりますが、分かりづらいですよね。簡単に言うと、「互いに影響しあってマイナスの結果になってしまった、効果が出てしまった」ということです。
プラスマイナスゼロ
- プラスの要素とマイナスの要素が重なって、打ち消しあった状態になること。
「プラスマイナスゼロ」は「プラスの要素とマイナスの要素が重なって、打ち消しあった状態」のことを言い、「プラマイゼロ」と略して使われる事が多いです。
良かった事が悪い事が起きて相殺されたり、逆にマイナスなことのあとにプラスのことが起きて相殺される時に用いられます。
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「相まって」の英語表現
辞書で調べると、日本語に訳すと若干ニュアンスが異なる英語が出てきます。そのため、今回は日本語の「相まって」と意味が1番近い2つの英語フレーズをご紹介します。
近い表現は「coupled with」「combined with」
「combined」と「coupled」は「組み合わせる」という意味がある英語表現です。
「with」の後に言葉を繋げると「〜と組み合わさって」や「〜と相まって」という意味になります。それではいくつか例文をご紹介します。
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「相まって」の意味を理解して使ってみよう!
いかがでしたでしょうか。
今回は「相まって」という言葉について詳しく説明してきました。普段よく耳にしていても、曖昧なまま意味を履き違えて使っていたり、使い方を間違えていることに気が付かないこともあります。
そのような事が起きない様に今回の記事を参考に、意味や使い方を理解し類語も織り交ぜながらシチュエーションに合わせて活用していきましょう。
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