「スタンス」という言葉は、ビジネスシーンはもちろん、日常会話でもよく使われる言葉です。しかし、その意味や正しい使い方をきちんと理解せず使ってはいないでしょうか。意味や例文を知ることで、幅広いシーンに合わせて「スタンス」という言葉を使いこなすことができます。
「スタンス」の意味
今、ビジネスシーンや日常会話で使われている「スタンス」とは、英語のstanceから生まれたネイティブには通じない、いわゆるカタカナ英語です。
立場や考え方を表現する際に使われることが多い言葉ですが、「スタンス」には「姿勢」や「立場」、「構え」、「足場」などの意味があり、会話の流れによってどの意味に当たるかを判断していきましょう。
「物事に取り組む姿勢」を表すスタンス
「スタンス」の意味の中で最も多く使われているのが「姿勢」で、「物事に取り組む姿勢」及び「物事に取り組む態度」の意味で用いられます。
ただ、「姿勢」や「態度」の意味はありますが、主に内面的な意識を表現する意味であって、外見的な姿勢や態度を指して使うことはありません。
「あの店員のスタンスは大きい」といったように態度の大きさを指したり、「あの人は猫背でスタンスが悪い」姿勢の悪さを指したりするのは誤った使い方です。
「基本のスタンス」、「自分のスタンス」といったような使い方をすることで、物事に取り組む際の姿勢や考え方を相手に伝えることができます。
「立ち方」を表すスタンス
「スタンス」という言葉はスポーツの世界でもよく登場する言葉です。スタンスの意味の中に「立ち方」や「構え」がありますが、スポーツの世界で立ち方や歩幅を説明する際に、スタンスを使って説明をすることがあります。
例えば、野球やゴルフ、テニスなどで球を打つ時の立ち方や足の幅、構えを「スタンス」を使って説明したり表現したりすることも多く、サーフィンやスノーボードでもボードに立つ足の幅を指して「スタンスが広い」、「スタンスが狭い」といった使い方をします。
「足場」を表すスタンス
岸壁をよじ登るロッククライミングでも「スタンス」を表現として使います。「スタンス」の意味の1つに「足場」があり、岸壁の凹凸を利用して登るロッククライミングの際に、足を置く場所を指します。
厳密にいえば、ロッククライミングの足場は「フットホールド」と言うのが正しいのですが、「スタンス」でも通じることから、用語として定着しています。
人工物ではない、天然の岸壁には必ずしも足場に適した広さのでっぱりやへこみがあるわけではありません。そんな岩場を上る際のアドバイスをする際に「小さなスタンスでも、つま先でしっかりと体重をかけることが安定して登るポイント」という使い方ができます。
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「スタンス」の使い方
「スタンス」という言葉がビジネスシーンでどのように使われるか、いくつか例文を挙げて使い方をご紹介していきます。
やはり、ビジネスシーンにおいても仕事に対する姿勢や態度を表現する際に使われることが多く、つまりは仕事に対する意欲や立場、線引きを表現する意味合いもあります。
会議や交渉の場では、その仕事に対する姿勢や熱意を伝えることが次に繋がる重要なキーとなります。そんなシチュエーションの例文としては「積極的なスタンスで取引をする」という使い方ができます。
又、その他にも「立場」の意味では「中立的なスタンスで双方の話を聞く」という使い方ができ、「考え方」の意味では「彼の中のスタンスが変わった」という使い方ができます。
「スタンス」の類語の意味と例文
次に、「スタンス」の類語について、意味や例文を挙げて詳しくみていきます。ビジネスシーンにおいて「スタンス」という言葉に意味が近い、又は意味が同じの類語があることをご存知でしょうか。
「スタンス」の類語には「ポイントオブビュー」、「スタンドポイント」、「サイド」などがあり、意味を理解し、場面によって「スタンス」と使い分けることで、より正確でスマートな印象を与えることができます。
ポイントオブビューの意味と例文
「ポイントオブビュー」とは、英語のPoint of Viewを語源とするカタカナ英語です。その意味は「視点」や「観点」で、「スタンス」の「立場」と近い意味を持つ類語です。
書面などでは「POV」と略して記載されることも多く、研修やセミナーの際に「着眼点」の意味でPOV(ポイントオブビュー)をレポートに記入する機会もあるのではないでしょうか。
例文を挙げると、「今後の発展に活用したいポイントオブビュー」、「医学的なポイントオブビューから発言する」などの使い方ができます。
スタンドポイントの意味と例文
「スタンドポイント」も「物事を考える立場」や「観点」を意味するカタカナ英語で、先にご紹介した「ポイントオブビュー」と同じく、「スタンス」の類語です。英語の「standpoint」の意味そのままの「立ち位置」というニュアンスを含んでいて、その立場からの視点という意味合いで使うことができます。
例文を挙げると「環境学のスタンドポイントから考える」、「講師としてのスタンドポイントから見れば」などの使い方ができます。
日常会話では馴染みのない表現ですが、意味はほぼ同じで、どちらかと言えばややフォーマルな場面で使うことができるので、「スタンス」と合わせて覚えておくと便利です。
サイドの意味と例文
「サイド」には「横わき」や「側」、「陣地」などの意味があり、日常会話やスポーツの場にもよく登場する言葉の1つです。ビジネスシーンでも「側」のニュアンスを含んだ「立場」の意味を持つことから、「スタンス」の類語に当たります。
例文を挙げると「Aサイドの意見とBサイドの意見の違い」、「会社サイドから見た対応」などの使い方ができます。「ポイントオブビュー」や「スタンドポイント」と比べると耳馴染みがある分、議論の場でも使いやすい言葉です。
「スタンス」の英語表現と例文
カタカナ英語である「スタンス」の語源が英語の「stance」であるということは先にご紹介しましたが、その意味に大きな違いはあるのか、英語表現や例文も含めてご紹介していきます。
カタカナ英語は語源となる英語の意味をほぼそのまま使っていることがほとんどで、ニュアンスの違いはあれど、言葉の意味が大きく変わるということはありません。
「スタンス」の語源である英語の「stance」にも「姿勢」や「立場」、「構え」、「態度」という意味があり、ほぼ同じ使い方がされています。
stance
「スタンス」と英語の「stance」は同じ意味を持ち、同じように使うことができますが、あえて2つの大きな違いを指摘するのであれば、それを使うシチュエーションです。
英語圏のビジネスシーンでは英語の「stance」は「公の場での特定の考え方や意見」を意味する為、個人的な考え方や意見には使いません。
海外の取引先との会話や交渉、メールのやり取りの際は、その点を踏まえて「stance」という単語を使うようにすることで、些細なミスを回避できます。
- She has a neutral stance.「彼女の立場は中立だ」
- The country takes a very tough stance against crime.「その国は犯罪に対して非常に厳しい態度を示している」
- He changed his batting stance complately.「彼はバッティングの構えを全面的に変えた」
先にご紹介した通り、英語の「stance」という単語は「公の場での特定の考えや意見」に使われる為、組織や国を主語にしている文章などでよく目にするかもしれません。
個人的な考え方や意見には使わないと説明しましたが、それはプライベートな考え方や態度という意味であって、会議や評議の場も公の場であり、そこで組織に対して発言する個人の考えや姿勢を表す際にはもちろん、使うことができます。
又、「構え」の意味に関して言えば、カタカナ英語の「スタンス」と同様に、英語の「stance」も野球やゴルフといったスポーツシーンの構え方に使います。
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「スタンス」の正しい使い方を覚えて転職に活用しよう!
普段何気なく使っている「スタンス」という言葉について、正しい意味や使い方をご紹介しましたが、少しでも理解は深められたでしょうか。
間違った使い方や類語も併せてチェックしておくことで、会議やプレゼンテーション、ディスカッションといったビジネスシーンで活用することができます。
又、転職を検討している場合は、現職におけるスタンスを明確にアピールできるようにしておくことが、キャリアアップにもつながります。
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