ビジネスシーンだけでなく、人と円滑なコミュニケーションを取るために欠かせない「語彙力」。そんな「語彙力」ですが、いったいどのような意味、能力のことを指すのでしょうか。ここでは「語彙力」の意味や「語彙力」を高める方法、英語での表現方法などを解説します。
「語彙力」の意味とは
- 「語彙力」の意味:単語を使いこなせる能力のこと
- 「語彙」の意味:言葉、単語のこと
- 語弊力という言葉は存在しない
言葉をどれだけ知っているかという能力を「語彙力」と言いますが、「語彙力」が高いとビジネスの場面で有利に働くだけでなく、生活全般において助かる場面が多くあります。まずは「語彙力」という言葉の意味をしっかりと把握してから、「語彙力」を高める努力を始めましょう。
意味は単語を使いこなせる能力のこと
「語彙力」とは、「ごいりょく」と読み、意味は「語彙をどれだけ知っているかという能力、語彙をどれだけ使いこなせるかという能力」です。
「Aさんは語彙力がある。」と言った場合の意味は、Aさんは語彙が多く、それを使って物事を適切に表現することができるということになります。
「語彙力」を語彙の数だけを指す用語であると考えている方も多いですが、実はそうではなく、その語彙を適切に使用することができる能力も含めて「語彙力」となります。
「語彙」の意味とは
では、「語彙力」の「語彙」とは何かというと、辞書的な説明では「言語や人が備えている単語の総体」を意味します。
漢字を元に解説しましょう。「語」とは「言葉、単語」を意味する漢字、「彙」とは「同じ種類のものの集まり」を意味する漢字ですので、「語彙」というのは「同じ種類の言葉や単語の集合体」となります。
もう少し日常的な言葉で言い換えると「単語数」と近い意味となります。したがって、英語の語彙と言えば、英語の単語数、Aさんの語彙と言えば、Aさんが知っている単語数を意味します。
間違いやすい「語弊力」とは
「語彙力」と間違われやすい言葉に「語弊力」という言葉があります。「語弊力」とは「ごへいりょく」と読みますが、実は「語弊力」という言葉自体は存在しません。存在するのは「語弊」という言葉で、これに間違って「力」を付けて使ってしまっているのです。
そして、「語弊」というのは、「言葉、単語」という意味の「語」に「害になる」という「弊」が付いてできました。
つまり、全体で「害になる言葉」という意味、言い換えると「言葉の使い方を間違えたので害になってしまう」という意味になります。例文を挙げると「語弊を招いてしまったようで反省している。」となります。
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「語彙力」の正しい使い方・例文
「語彙力」の意味が分かったところで、次に身に付けておきたいのはその正しい使い方です。言葉は意味が分かっているだけでは意味がありません。ビジネスシーンなどで正しく使えてこその言葉ですので、例文を含めて詳しくご紹介します。
「語彙力」の一般的な使い方
「語彙力」は、「必要なのは語彙力です。」といったように使うこともありますが、一般的な使い方としては形容詞と組み合わせて「語彙力が高い」や「語彙力が低い」、また「語彙力が乏しい」とします。
「語彙力が高い」というのは、「語彙力」に優れている人、つまり言葉をたくさん知っていて、かつうまく運用できている人のことを意味します。例文を挙げると「あの人は語彙力が高いので、会議で的確な発言ができる。」となります。
そして、その反対に知っている言葉の数が少ない場合が「語彙力が低い」や「語彙力が乏しい」です。例文を挙げると、「彼女は語彙力が低く、コミュニケーションが難しい。」や「語彙力に乏しいので、今年は本をたくさん読みたい。」となります。
「語彙力」の使い方の注意点
「語彙力」を使う時に気を付けたいのが、「語彙力」と「語彙」の混同です。よく聞く使い方で「語彙力が多い」や「語彙力が少ない」という用言がありますが、これは間違いです。
「語彙力」とは能力のことを指す用語ですので、「多い」や「少ない」は一緒に使うことができません。この場合は、数を表す「語彙」と一緒に使うのが正しく、「語彙が多い」や「語彙が少ない」というのが正しい使い方です。
「語彙力」はネット用語でも使われる
この「語彙力」という言葉、実はツイッターなどでネット用語としても、若い人の間でかなり一般的に使われています。
例えば、ツイッターで「今日のオムライス、超美味しかった(語彙力)!」という表現があったとします。この「語彙力」とは一体何を意味しているのでしょうか。
ネット用語として広まっている「語彙力」というのは、自分の「語彙力」のなさを揶揄した表現であることが多いです。
つまり、もっと複雑な言葉でオムライスの味について表現をしたいのに、「語彙力」が低いのでありきたりな美味しいという表現にとどまってしまっているということを揶揄しているのです。
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「語彙力」の類語・意味
- 「語彙力」の類語:「語彙量」、「思考力・判断力」
「語彙力」を増やすには、一つの言葉を覚えたらその類語も一緒に覚えてしまうという方法があります。ここでも「語彙力」の類語を意味と一緒にご紹介しますので、これを機にぜひ頭に入れて、正しく使えるようにしておきましょう。
語彙量
「語彙力」の類語としてまず挙げられるのが「語彙量」です。これは「量」という漢字があるように、能力ではなく、数に注目した言葉で、どれだけの数を知っていて、運用できるかという意味になります。
使い方としては「語彙力」とほぼ同じで、「語彙量が多い」や「語彙量が少ない」と使うのが一般的です。
思考力・判断力
言葉を増やす時には、意味の面に注目するのはもちろん、言葉の成り立ちを考えるのもおすすめです。「語彙力」は、「語彙」という名詞に「力」が付いて出来ている言葉です。
同じように名詞に「力」を付けて成り立っている言葉としては、「判断力」や「記憶力」、「瞬発力」、「回復力」、「説得力」などが挙げられます。
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「語彙力」の英語表現
国際化がどんどん進む中、ビジネスの場面で英語が必要になる機会も増えています。いざという時に慌てないように、「語彙力」についても英語で表現できるようにしておきましょう。ここからは、「語彙力」の英語表現と共に例文もご紹介します。
vocabulary(ボキャブラリー)
「語彙力」を英語で表すと「vocabulary」となります。「ボキャブラリー」というカタカナですでに日本語に定着していますので、「語彙力」よりも「ボキャブラリー」に馴染みがあるという方も多いかもしれません。
また、日本語では「語彙力」と「語彙」は別の言葉ですが、英語の場合はどちらの場合も「vocabulary」となります。例文を挙げると「My English vocabulary is still limited.」で「私はまだ英語の単語をあまり知りません。」となります。
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「語彙力」を高めるおすすめの方法
ビジネスの場面だけでなく、人との係わり合いでは言葉が大変重要な役割を果たします。「語彙力」はコミュニケーションの鍵だと言われるのはそのためで、日々「語彙力」を高める努力をしている人も多いです。ここからは「語彙力」向上におすすめの方法をいくつかご紹介しましょう。
本を読む
「語彙力」を高めるには、まずはたくさんの言葉を吸収する作業が必要です。そのために一番おすすめの方法が読書です。自分の関わっているビジネス関連の本を読むのもいいですし、まったく畑違いの本を読むと知らない「語彙」にたくさん触れることができます。
語彙力ノートを作る
自分だけの「語彙力」ノートを作るのも効果的な方法です。本を読んでいる時やニュースを見ている時など、知らない言葉に出会ったらそれを書き留め、意味や例文も添えておきます。
そして、例えば寝る前などに毎日この「語彙力」ノートを読み返すことで、自分の知らなかった言葉が確実に身に付けられるというわけです。
頭に浮かんだ言葉の他の表現方法を考える
「語彙力」を効果的に高める方法としておすすめなのが類語を考える習慣です。この特集でも「語彙力」の類語をご紹介しましたが、何か新しい言葉を学んだ時にはその類語もまとめて覚えてしまうのが効率的でおすすめです。
いろいろな人と会話する
本を読むというのは、語彙を増やすのに良い方法ですが、同じようにいろんな人と会話をするのも「語彙力」を鍛えるのにおすすめです。
言葉を真に定着させるには自分で使う必要があります。人と話すことで、新しい言葉を知るチャンスが増えるだけでなく、辞書で知った言葉を実際に使ってみるチャンスが増え、結果的に「語彙力」が増すのです。
先にご紹介した「語彙力」ノートに書き留めてきた言葉を、人と話す時には積極的に使ってみるようにしましょう。
アプリを利用する
隙間時間を使って効果的に「語彙力」を増したいのであればアプリがおすすめです。アプリの中には、一般的な「語彙力」を鍛えるものから、カタカナ用語に絞ったものなどさまざまありますので、自分の鍛えたい用語のジャンルに応じて選ぶことができます。
また、アプリによってはアニメーションが工夫されていたり、意味がクイズ形式になっていたりと、楽しく用語を身に付けられるのも利点です。
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「語彙力」の意味を理解してビジネスシーンで活用しよう!
最近では「語彙力検定」というものもあり、「語彙力」の重要性がますます認識されてきています。ビジネスのシーンだけでなく、日々の生活を豊かにしてくれる「語彙力」。「語彙力」という言葉の意味をしっかり理解した上で、「語彙力」を鍛えましょう。