キャップジェミニの転職難易度は高い？激務なのか？年収や評判も解説！

コンサルティング企業キャップジェミニの転職難易度について解説。激務のイメージが強いコンサル業界ですが、キャップジェミニは他社に比べて残業が少なく休みもとりやすい環境であると言えます。年収や評判も紹介しますので、転職を考えている方は参考にしてみてください。

キャップジェミニの転職難易度は高い

キャップジェミニの転職難易度は、次の２つの特徴から非常に高いと言えます。
 

キャップジェミニはフランス・パリに本拠を置く欧州最大のコンサルティング企業です。
世界50か国以上で事業を展開しており、日本法人でも社内公用語として英語が使われているため、高い英語力が必須となります。
また、人材もグローバル採用で世界各国の優秀な人材が集まってくるため、転職活動では彼らとの競争に勝たなければなりません。

スキル面では、各職種で最低5年以上のコンサルティング経験と、さらに最低３～５年のシステム開発経験が応募条件となっています。
したがって、一般的な企業のメンバークラスでは書類選考の通過も難しいレベルだと予想されます。
前職で基礎的な知識を身に付けている、即戦力が求められています。

キャップジェミニの中途採用での募集職種

キャップジェミニの採用ページでは、以下のような職種が募集されています（2022年7月現在）。

いずれの職種でも高い専門知識や、社内外とのコミュニケーションを図るスキル、チームをマネジメントするスキルなどが求められています。
 

キャップジェミニの年収

転職情報サイトによると、キャップジェミニの平均年収は855万円となっています。
ただ、回答者約30名の年収の範囲は500万円～2,000万円とかなり幅広く分布していました。
年功序列の企業ではないので参考程度ですが、年齢階層別の年収では30歳の平均が約650万円、40歳の平均が約1,040万円というデータもあります。

また、新卒社員で初年度の年収が525万円程度、月給にすると40万円前後となっています。
新卒社員の待遇を見ても、やはり日系企業に比べて年収の水準は高いと言えるでしょう。

評価制度については年に1度あり、5段階評価の3以上で年間賞与が支給されるようです。
逆に言うと評価が１・２であれば賞与は支給されないため、シビアな制度とも言えます。

キャップジェミニは激務？

激務のイメージが強いコンサル業界ですが、キャップジェミニはその点でかなり恵まれた環境にあることが分かりました。

残業時間は30時間程度の人が多いようです。
他のコンサル会社から転職した人からは「残業は少ないし休みもしっかりとれるので天国だ」との声もあがっています。

有休の取得率が高いのは、部下にきちんと有休を取らせることが管理職のミッションに入っているためだと思われます。
きちんと有休を消化しないと、上司から怒られることもあるようです。

また、業務量やスケジュールについて、本人の裁量が大きいことも働きやすさにつながっています。
ただし、担当するプロジェクトによっては、月100時間程度の残業や深夜残業が発生することもあるため、その点は注意が必要です。

キャップジェミニの評判

ここからは、キャップジェミニの評判について見てみましょう。
全体的に、グローバルな企業文化については高く評価する内容が目立ちました。
多様性を重視しており、風通しの良い組織であることが伺えます。

一方で、人材育成や教育体制については厳しい意見も見られます。
あまり手取り足取り教えてもらえる環境ではなく、本人が前職で培ったスキルを応用する場所だと言えそうです。
コンサル業界未経験の人が複数入社したことで、若手の育成に支障が出た時期もあるようです。
募集要件で一定の実務経験を求めているのは、こうした背景が理由かもしれません。

これらの評判を総合すると、キャップジェミニはまだ発展途上の組織であり、ベンチャーに近い一面も持つ企業だと分かります。
成熟した組織で決められた仕事をやりたい人にとっては、あまり向かない企業だと言えるでしょう。

グローバルなカルチャー。顧客も外資系企業であることが比較的多く、チームも多国籍のメンバー構成。海外とのミーティングも多く、同僚とのコミュニケーションも英語となる機会が必然的に増える。

規模がまだ小さくこれから業績、規模の拡大を図っている段階である。新卒入社は少なくほとんどが中途採用者である。しかも割と人の出入りは激しく、日本法人ができてまだ8期目ということもあり、内部統制が全然取れていない組織になっている。（中略）管理職は人の採用が必至になるが、退職する人も多いため管理職の負担は大きいと思われる。研修や教育も充実しているとは言い難い。

制度や教育体制は発展途上だが、未経験のことをやらせて経験の幅を広げさせるメリットがないため、自身がこれまで積み上げてきたことの応用の場になる。コンサル未経験（≒コンサルタントの指導方法は考え方など抽象的で高度であるためいきなり彼らには難しい）の中途社員が急速に増えたことから、そういった社員に指導されている若手が成長を感じずに次々とやめていったのは悲しかった。

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キャップジェミニが提供しているサービス

キャップジェミニは、次の6つのサービスを提供している企業です。

参考：キャップジェミニ　ホームページ

変革とイノベーション	クライアントがビジネスを変革し、イノベーション（技術革新）を起こすことで、競争優位性を確立することをサポートしています。 同社のコンサルティングチームは、戦略策定から実行まで、企業の重要な変革を支援することに特化しています。 また「アプライド・イノベーション・エクスチェンジ」は、パートナー企業のネットワークを通じクライアントが妥当なイノベーションを見つけ出し、それらをビジネスに適用する支援をしています。
デジタルサービス	デジタルに特化した戦略立案者や技術者、設計者を動員して、クライアントが新しい商品やサービス、作業方法を創造することをサポートしています。 キャップジェミニのサービスは、デジタル・カスタマー・エクスペリエンスやデータ分析、デジタル・マニュファクチャリング、プロダクト・エンジニアリングなどの分野に集約されています。
クラウドサービス	クライアントの最適なクラウド戦略の定義と、移行までのプロセス管理をサポートしています。 プライベートクラウドやパブリッククラウドのホスティング、クラウドインフラやクラウドネイティブ・アプリケーションの開発、クラウドサービスの調整などのサービスも提供しています。
テクノロジーソリューション	ITインフラとアプリケーションを近代化することにより、CIOやITリーダーのコスト削減を支援し、ビジネスの機敏性を向上させています。 キャップジェミニのテクノロジーサービスは、自動化やインフラ、アプリケーション開発及び保守、テスティング、エンドユーザーサービスにまで及びます。
ビジネスオペレーション	キャップジェミニの業務プロセスに関する専門知識、自動化の実績、アウトソースサービスのデリバリーセンターを活用することで、クライアントはより迅速で合理化された業務オペレーションを構築・運営できます。 キャップジェミニの専門知識はサプライチェーンや財務、人事、顧客サービス、リスク、コンプライアンスまで対応しています。
サイバーセキュリティ ＆リスク	最良のテクノロジープロバイダーと連携し、領域のスペシャリストが提供するキャップジェミニのサイバーセキュリティサービスは、クライアントのビジネスを安全にデジタル化しています。 キャップジェミニでは、ガバナンス、リスク管理、コンプライアンスサービスの全方位型ポートフォリオを通してコンプライアンスを改善しながら、リスクやコストを削減するサポートをしています。

キャップジェミニへの転職は高い英語力が必要

キャップジェミニは欧州最大のコンサルティング企業の日本法人です。
グローバルな人材が活躍しており、クライアントにも外資系企業が多いことから、高い英語力は必須となっています。
入社後は即戦力として結果を出すことが求められるため、応募には一定のコンサルティングやシステム開発の実務経験も必要です。
これらを総合すると、キャップジェミニの就職難易度は高いと言えます。

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