博報堂の平均年収、ボーナスはどれくらいなのか？年代別平均年収や中途採用情報も紹介

広告業界の超大手企業である、博報堂の年収について解説をしていきます。ボーナスや福利厚生、評価制度などについても併せて解説していきます。博報堂は平均年収が高いことで有名なので、転職を検討している人はぜひこの記事を参考にしてください。

博報堂の特徴は？

博報堂は、広告業界では電通と双璧を成し、日本の広告業界をリードする企業です。

博報堂の平均年収は？

博報堂の平均年収は1,090万円で、年齢や役職、成果によって変動しますが、インセンティブやボーナスなども関与してくるため、成果を出している人さらに高いです。

博報堂の求める人物像は？

博報堂は企業方針として、パートナー主義を掲げており、真にクライアントが必要なものを提供できる人材を採用しています。

博報堂の平均年収

広告業界の大手企業である博報堂の平均年収は1,090万円です。
※令和2年　有価証券報告書参照

あくまで平均数値のため、年齢や役職、成果によって年収は変動します。
また営業職の場合はインセンティブやボーナスなども関与してくるため、成果を出している人さらに高いケースもあります。

そこで本記事では、博報堂の職種、年齢別の平均年収や評価制度、ボーナス等を詳しく解説していきます。

博報堂の平均年収推移

では次に博報堂の直近5年間の平均年収推移を解説していきます。
博報堂の平均年収は非常に高く、基本的には1,000万円~1,100万円の間で毎年変動しています。

 

博報堂の過去5年間の業績推移

上記のグラフから分からもわかるように、博報堂の直近過去5年間の業績は、1兆1,000億円~1兆4,000億円の間で推移しています。
直近の業績は非常に安定しており、博報堂への市場からの評判も非常に高いです。

博報堂の媒体別の業績は上記のとおりです。
全体的に前年比よりも落ち込みの多く見られ、最も業績の良いテレビ媒体でも−11.7％の減額となっています。
インターネットが進み業績を伸ばしている中、そのほかの媒体の業績は減少傾向にあります。

広告代理店の平均年収は426万円

dodaの「平均年収ランキング」によると、博報堂を含む広告代理店の平均年収は426万円です。
博報堂の平均年収は業界の中でも非常に高いです。

博報堂の年収はどのように決まる？

博報堂の年収は、年俸制で評価ランクによって給与も変わっていきます。
広告業界は、新卒入社後、３年目に給与が下がる裁量性を取る企業が多く、博報堂もそのシステムを導入しています。給与が時給ではなく成果によってきまるので、同期でも年収の差が激しくなります。多くの場合、給与が一時下がり、元の額に戻るまで約２〜3年ほどかかってしまいます。ですが、博報堂では30歳前後で1000万円に到達する社員もいます。その年のランクやボーナスによって変動もありますが、7年目あたりから個人によって大きな差が出る給与システムとなっています。

博報堂の年代別・職種別平均年収

次は博報堂の年収を、年代別・職種別で解説していきます。
平均年収が高く給与面の評判が良い博報堂ですが、その内訳は年代や職種によって大きく異なってきます。
そのため博報堂へ転職を検討している場合は、事前に職種や自分の年齢を照らし合わせて確認してください。

年代別平均年収

博報堂の年収はボーナスや役職によりますが、年齢別にみると上記のような平均となっています。

新卒1年目を含めた20代の若手社員の年収は、他の一般企業と比べてやや高いと言えます。
博報堂の場合30歳が分岐点となっており、30歳を超えるとボーナスも多くなり年収が一気に上がる傾向にあるため、年収面での社員からの評判も非常に良いです。
また成果を上げた優秀な社員であれば、20代後半からすでに高額な年収を得ているため、20代後半が年収が高くなるかどうか、決まり始める時期といえます。

職種別平均年収

博報堂の職種は大き3つに分けられています。
職種別に見ていくと平均年収差が出てくるので、上記に職種別にまとめました。

ご覧いただいたように営業職の平均年収が一番高い結果となっています。
営業職は個人の成果により、インセンティブやボーナスで大きく年収が上がるため、全体の平均年収も非常に高いです。
さらに成果を出している社員の場合、1,000万円以上の年収を手にしている人もいるため博報堂で最も高額な年収を狙えるのは営業職といえるでしょう。

同じく企画・マーケティングも非常に高額な平均年収となっています。
博報堂の場合は、抱えている案件数も非常に多いため、多くの大型案件のマーケティングに携わっている社員の年収やボーナスは非常に高額です。

最も低いのが開発・エンジニア職です。
厚生労働所が行っている賃金構造基本調査の結果によると、エンジニアの全体平均年収は454万円のため、最も低いとはいえ業界全体でみると非常に高水準といえます。

このようにすべての職種で平均水準を大きく上回っているため、社員からの年収に対しての評判は非常に高いです。

博報堂の役職別の平均年収

博報堂の役職別平均年収は下記のとおりです。

役職（目安年齢）	年収（万円）
アカウントエグゼクティブ（25歳〜）	700〜
営業管理職（30歳〜）	900〜
ディレクター（35歳〜）	1,000〜
マネージャー（40歳〜）	1,300〜
部長（45歳〜）	2,000〜

博報堂は年齢に伴って経験を積み上がっていく、年功序列な体制があり多くの場合5年で次の役職に上がっていきます。年収も役職が上がるごとに、増える形となっていますが、1,200万円を以上になると年収が伸び悩む傾向にあります。そのため部長職になれるかどうかで、年収が大きく変わってきます。

博報堂の在籍期間別の平均年収

白鵬度王の在籍期間別平均年収は下記のとおりです。

在籍期間/職種	営業	制作	企画
〜3年	450万円〜	550万円〜	500万円〜
3〜5年	650万円〜	800万円〜	750万円〜
5〜10年	850万円〜	1,000万円〜	800万円〜

博報堂の年収は、職種やスキルのよって大きく異なります。
最も平均年収が高い制作職では、30代で年収1,000万円が達成可能です。どの職種でも20代前半で年収が1,000万円近くになる可能性もあるので、成果を上げればその分しっかりと年収も上げがる企業となっています。

博報堂と競合他社との平均年収比較

博報堂と競合企業の有価証券報告書を参考に、比較した平均年収は上記のとおりです。
最も平均年収が高いのは電通で1,295万円となっており、博報堂との差は200万円以上です。サーバーエージェントは771万円と3社の中で一番低い年収で、博報堂よりも約300万円低い現状となって今す。博報堂の平均年収は、競合と比較しても高い水準であることがわかります。
 

博報堂の評価制度

博報堂の評価制度は非常にわかりやすく、さらにその評価により年収が大きく変わってきます。
評価の基準は半年ごとに上長に提出する自己評価シートと、面談によって決定されます。
自己評価シートの主な項目は、点在取り組んでいる案件や利益の計上額、チームへの貢献度、中長期の目標などです。
それらに基づく評価点数がが高ければ昇進していくことになります。

博報堂が求める人物像

博報堂では広告業界に関する知識やBtoBの営業、マーケティング、開発など各ポジションでの実務経験のある人材多く採用されます。
通年中途採用を行っている博報堂には、毎年多くの希望者から応募があります。
また博報堂は中途採用に力を入れており、中途採用を通して企業力の向上も図っています。
そのため基本的に博報堂に転職する際は、前職での実績や経験は問われることとなります。

また博報堂では企業方針として、パートナー主義を掲げています。
この企業方針は実際の博報堂のプレゼンなどでも見うけられ、クライアントからの評判も非常に高いです。
そのため自分の利益や売り上げの追及をするのではなく、真にクライアントが必要なものを提供できる人材、自分のことより相手のことを考えられる人材がより採用されています。

博報堂はどんな会社？

博報堂は広告業界では電通と双璧をなす、日本の広告業界をリードする企業として広く知られています。
本社を東京都の赤坂に構え、数多くの支社や関連会社を国内に展開しています。
また海外展開もしており、18の国と地域にも事業所を構えています。

事業内容としては、広告全般を広く取り扱っており、テレビCMや新聞、ラジオなどはもちろん、つり革広告や紙媒体まであらゆる媒体で広告を制作しており、クライアントからの評判も非常に良いです。

評判が良かった制作実績としては、アサヒスーパードライや日産自動車、PlayStationなどのCM制作実績があげられます。

博報堂と電通の違いは？

博報堂と電通の主な違いは下記のとおりです。

	博報堂	電通
社風	個人主義	体育会系
強み	インターネット広告	テレビ広告
弱み	海外事業	インターネット広告

博報堂の社風は、基本的に自由で社員同士が友好的な雰囲気となっています。一方で電通は、上下関係やルールに厳しい規律的な雰囲気です。
また、博報堂はインターネット広告事業に強みを持っていますが、海外事業への展開が進んでおらず、電通はテレビ広告、海外進出に強みを持っていますが、インターネット広告において伸び悩んでいます。このことから、2社はそれぞれ違う分野で強み弱みを持っている企業であることがわかります。

博報堂の働き方の方針

プラ休

月1日以上、平日に年次有給休暇を取得して、プライベートをプラニングし、自分や仕事にプラスを生み出す休暇

インターバル11

1ヶ月に11日以上、業務終了から業務開始までの時間を11時間以上空ける。・スラッシュ7

社内における会議、打ち合わせのコアタイムは午後7時までとし、午後7時以降は個人の時間に充てる。

サイレント10

平日午後10時以降および土日の平日の深夜及び土日における連絡回避と、不要不急の連絡や返信の要請を控え、心身的な負荷の抑制を目指す。

博報堂は、勤務時間以外の時間でしっかり休息が取れるようシステムが確立されている企業です。残業もなくすためのインターバル11や、スラッシュ7に関しても働き方改革に対応した取り組みになっています。ワークライフバランスを尊重した仕組みを取り入れることで、社員の体力面・精神面のケアを心がけられています。
また、プラーベートの時間をとることで、仕事でのアイデアのヒントが見つかることもあるので、それらを考慮した取り組みを積極的におこなっていることがわかります。

博報堂のボーナス・残業代・福利厚生

高額な年収で魅力の多い博報堂ですが、その年収だけにとらわれずその他の待遇なども事前に確認すべき点は非常に多いです。
そのため次にボーナスや残業などについて詳しく解説していきますので、よく確認してください。

ボーナス

博報堂では毎年6月に、前年度の4月~3月までの実績に応じてボーナスの支給を行っています。
自己評価シートと上長との面談結果で出た評価を基準に、S、A、Bと3段階に分けられ評価されます。

ボーナスの金額のベースはおよそ3ヶ月分となっており、追加で評価ごとの上乗せがあります。
上乗せの金額は50万円～100万円前後が相場とされており、成果を上げ評価が高い社員はボーナスだけでも年間250万円前後に達する場合もあります。

残業代

博報堂では残業代は基本出ません。
さらに博報堂は年俸制のため、決まった金額が12分割で支払われます。
そのため入社数年が経過すると基本的に残業代の支給がされていないのが実態です。

福利厚生

博報堂の福利厚生についてはまだまだ課題が残っています。

一部ではリモートワークが認められているものの、基本的には出社して業務をすることが求められたり、有給消化率も50％を下回ったりと、他の企業と比較しても水準を下回っているため社員からの評判もあまり良くありません。

年収が高い一方ワークライフバランスが保ちづらいのが現状となっているため、転職を検討している人は事前に自分にワークライフバランスについて確認することをお勧めします。

博報堂の中途採用情報

博報堂の中途採用は、博報堂と博報堂ＤＹメディアパートナーズの2社で合同採用を行っています。募集職種は以下のとおりです。

DXプロデュース

ビジネスプロデュース

メディアプロディース

マーケティングテクノロジー

データマーケティング

ソリューション/サービス/プロダクト開発

ストラテジー/事業開発コンサルティング

グローバルビジネス

エクスペリエンスデザイン

リテール/トレードマーケティング

新規事業

情報システム

統合メディアプラニング

E＆D

博報堂の現在の採用状況は、部署によって募集している職種が異なっていますが、募集しているポジションが多い企業です。
キャリア採用であるため、ほぼ全ての職種で経験やスキルが必要となります。年収は800～1500万円が平均的で、個人の裁量や貢献度によって異なります。
職種ごとにスキルや経歴があることはもちろん、部署によっては語学力が求められる役職もあるので、自分のスキルを活かせる職種を選んで応募しましょう。

博報堂の平均年収は広告代理店の中で電通に次ぐ第2位

博報堂は、広告代理店業界の中でも2番目に平均年収の高い企業です。フラットな社風で働き方や福利厚生も充実した環境が整っている企業であり、給与が裁量性であることから優秀な社員が多い企業です。
転職の際には、高いスキルや実務経験が求められるので、自分の強みをアピールする必要があります。

そのために、まずは転職エージェントに登録することをおすすめします。転職エージェントの担当者は、高いスキルや豊富な経歴を活かした転職サポートをしてくれます。

難関選考の場合、ハイキャリア向けの転職情報サイト「インテリゴリラ」の利用をおすすめします。