ヤマハの中途採用は難しい？年収や評判についても解説！

国内最大手の楽器メーカーのヤマハへの中途採用は、人気の高さや求められるスキルの高さから、難しいと言われています。この記事ではヤマハが求める人材像や選考フロー、実際の求人をご紹介すると共に、ヤマハの沿革や事業内容、評判についても解説していきます。

ヤマハ株式会社の選考フローは？

ヤマハ株式会社の選考フローは以下の通りです。

ヤマハの中途採用選考フロー

• 筆記テスト2回
• 部門面談
• 最終選考

部門面談は部門担当者との面談に加えて適性検査が行われます。職種によって面談回数も変わります。

ヤマハ株式会社の年収は？

有価証券報告書によると、ヤマハの2021年度の平均年収は885万円でした。

ヤマハ株式会社の事業内容は？

ヤマハ株式会社は音・音楽を通して「感動を・ともに・創る」ことを目指す企業です。その事業内容はアコースティックからデジタルまで多種多様な楽器をはじめ、業務用音響機器や家庭用オーディオ機器、および楽器や音響機器の部品や装置の製品やサービスの提供で、世界最大の総合楽器メーカーとして築いてきた強みとブランド力があります。

CHECK

ヤマハの事業内容

• 楽器事業
• 音響機器事業
• 部品・装置事業

ヤマハへの中途採用は難しい

世界に誇る日本の音楽機器メーカーといえば、ヤマハです。そのブランド知名度は世界的にも高く、特にピアノの販売額に関しては50年以上も世界トップを走り続けている企業です。
新卒者・中途採用者共に「就職したい企業」、「入社するのが難しい有名企業」としてその名を挙げる上場企業で、高年収の傾向があることから人気も高い上に、中途採用者には高いスキルや深い経験、特定分野におけるトップクラスの実績など、ヤマハの価値に合うような高い要素を求められることから、ヤマハへの転職難易度は高いといえます。
どうしても中途採用における競争率は高くなりますが、職種によっては定期的に募集がかかるので、諦めずにチェックしておくことが重要です。

ヤマハが中途採用で求める人材

ヤマハでは求める人材を表すキーワードとして「枠を超える」を掲げています。外側から与えられる枠・内側から作り上げる枠共に超えることは簡単ではありませんが、枠を超えようとする意志が自身を変え、周りに好ましい循環を生み出し、結果としてヤマハの成長に繋がっていくと考えています。
又、枠を超えることは自身とヤマハの可能性を同時に広げることであり、その可能性を広げていくために求める人材像として上記の3点を期待しています。
「ヤマハでこういうことをやってみたい」という熱い志と成果への強いこだわりを持ち、既成概念や従来の枠組みに捉われることなく積極的にチャレンジし続ける意欲があると同時に、ヤマハの大切なDNAの1つである誠実を欠くことなく、お客様からの信頼に誇りと感謝を抱き、誠実に取り組み続ける謙虚な姿勢が求められます。

ヤマハの中途採用の面接

ヤマハの面接は「音楽の専門家として仕事に取り組む姿勢を求める」という社風が反映した質問が多い傾向があります。
内定を掴むためには企業経営の軸である「ヤマハフィロソフィー」を把握し、企業分析を万全にして挑んでください。

ヤマハの中途採用選考フロー

部門面談は部門担当者との面談に加えて適性検査が行われます。
職種によって面談回数も変わります。

プロセスが多いため結果が出るまでには1か月程度かかるようです。

ヤマハの中途採用面接の傾向

面接の質問の傾向として、「個性や創造性を尊重し合う風土で豊かな創造性を活かしながら価値ある商品を送り出すストイックさを持つ」という社風が反映したものが多いです。
音楽の専門家として仕事に取り組む姿勢が重要視されています。
「なぜヤマハに転職したいのか」について掘り下げられるので、上記を踏まえて面接官と話ができるようにしてください。

その他にも、志望動機やこれまでの経歴などといった一般的なものももちろん聞かれますので、自己分析と企業研究をしっかり行い、準備を万全にして挑んでください、

ヤマハの中途採用面接の攻略法

ヤマハの中途採用面接の攻略法は下記の2点です。

ヤマハの企業経営の軸を把握することで、どのような人材が求められているかを明確にすることができます。
また、他社との差別化を図ることで面接の受け答えがスムーズになるので、しっかりと準備をしましょう。

ヤマハフィロソフィーとは

企業理念

ヤマハグループは何のために存在するのか、何に向かって仕事や経営を行うのかを示したものです。
「感動を・ともに・創る
　私たちは、音・音楽を原点に培った技術と感性で、
　新たな感動と豊かな文化を世界の人々とともに創りつづけます」

顧客体験

企業理念をお客様の視点から具体的に示したものであり、お客様がヤマハの製品・サービスを手にし、使用された時に、心と五感で感じていただくことができる体験を明示したものです。
「愉しさ：夢中になれる
　美しさ：心惹かれる
　確信：自信を持てる
　発見：可能性に気づく」

ヤマハクオリティー

企業理念を具現化するために、私たちが製品・サービスに込めたこだわりや、モノづくりに対する基本的な考え方“品質指針”としてを示したものです。
「卓越：期待を超える
　本質：核心を突く
　革新：常識を打ち破る」

ヤマハウェイ

ヤマハグループで働く全ての従業員が、企業理念を具現化するために、日々、何を意識し、どのように行動すべきかを“行動指針”として示したものです。
「志を抱く【志】、誠実に取り組む【誠実】、自らが動く【自発】、枠を超える【挑戦】、やり切る【執着】」

引用元: https://www.yamaha.com

この企業経営の軸のどの部分に共感し力が発揮できるか、またなぜヤマハが良いのかをしっかりと話せるようにしておきましょう。

ヤマハの中途採用の求人情報

ポジション	ホームオーディオ機器、ヘッドホン・イヤホンのマーケティング、営業企画	電子楽器のハードウェア開発
職務内容	ホームオーディオ機器、ヘッドホン・イヤホンのマーケティング及び営業企画 世界各地の販売会社を通じたグローバル販売、マーケティングの推進 上記案件を獲得するための販促企画の立案、遂行	電子楽器のハードウェア要求仕様策定 回路設計、基板設計 EMC、安全規格等、法規制対応
必要なスキルや資格	オーディオ系企業（メーカー、代理店）でのマーケティング、営業、企画の実務経験が5年程度以上の方 ＜歓迎条件＞ 英語力（TOEIC750点以上、ビジネス会話に支障のないレベル） 中心的に関わり大きな成果を上げた案件、プロジェクト等の実績 マーケティング実務に関連する資格	電子機器のハードウェア設計実務経験　3年以上 デジタル、アナログ回路技術 オシロスコープ等、ハードウェア設計に必要な計測器オペレーション技術 ＜歓迎条件＞ コンシューマー向け電子機器開発経験 チームリーダー経験 EMC技術力 英語力　TOEIC550点以上
勤務地	静岡県浜松市	静岡県浜松市
勤務時間	8:15～17:00	8:15～17:00
給与	【基本給】25万円～40万円 賞与年2回　年間6ヶ月分	【基本給】25万円～40万円 賞与年2回　年間6ヶ月分
待遇	各種社会保険完備（健康・厚生年金・雇用・労災） 企業年金制度、共済会、持株会、財形貯蓄、独身寮、転勤社宅、従業員割引購入制度、ヤマハリゾート割引利用、診療所、厚生会館、総合グラウンド、体育館など	各種社会保険完備（健康・厚生年金・雇用・労災） 企業年金制度、共済会、持株会、財形貯蓄、独身寮、転勤社宅、従業員割引購入制度、ヤマハリゾート割引利用、診療所、厚生会館、総合グラウンド、体育館など

ヤマハの平均年収の推移

有価証券報告書によると、ヤマハの2021年度の平均年収は885万円でした。全国平均の年収が436万円であることを考えると、かなり高い水準であるといえます。
平均年収の推移を見ると、順調にアップしていた数字が2021年度は減少となりました。この背景には世界経済に大きな打撃を与えた新型コロナウィルス感染症の流行があると考えられます。
減少したとはいえ、ヤマハが属する業界内の年収ランキングの上位に位置する高い年収であることに違いありません。

ヤマハの業績

2020年以降のコロナ禍で学校向けの管楽器や対面販売が中心のピアノの販売が落ち込んだり、インドネシア工場での生産遅延に伴う供給不足も響き、やや業績が落ち込みましたが、長い自粛生活における巣ごもり需要で電子ピアノやギターといった個人向けの商品の販売が伸び、今後は緩和に向かう見通しになっています。

ヤマハの事業内容

ヤマハは音・音楽を通して「感動を・ともに・創る」ことを目指す企業です。その事業内容はアコースティックからデジタルまで多種多様な楽器をはじめ、業務用音響機器や家庭用オーディオ機器、および楽器や音響機器の部品や装置の製品やサービスの提供で、世界最大の総合楽器メーカーとして築いてきた強みとブランド力があります。

楽器事業

グローバル楽器市場でナンバーワンのシェアを持つヤマハの中核事業といえば楽器事業です。
伝統的なピアノをはじめ、エレクトロニクス技術を活用した電子楽器、管楽器や弦楽器などのアコースティック楽器と、楽器全般の製造や販売をしているだけでなく、幼時から大人を対象に楽器や歌などの音楽教室や英語教室も手掛けています。

音響機器事業

楽器事業に次ぐヤマハの中核事業が音響機器事業です。音・音楽をコアとして培った技術を活かし、業務用や設備用の音響機器、コンシューマー向けのオーディオ機器や楽器愛好家向けの音響機器に加え、ネットワーク機器や音声コミュニケーション機器などの情報通信機器（ICT機器）、防音室と幅広い製品を提供しています。

部品・装置事業

電子楽器用音源LSIの開発からスタートした電子デバイスや自動車用内装部品、産業用設備機器（FA機器）など様々な分野で事業を展開しています。楽器の製造・販売を通じて蓄積したノウハウを生かしてゴルフ用品事業およびリゾート事業でも快適・安心・安全で満足できる製品とサービスを提供しています。

ヤマハとヤマハ発動機は違う会社？

街中で走るバイクに「YAMAHA」のロゴを目にすることもあるかと思います。同じヤマハですが、楽器製造や音楽教室を手掛けるヤマハと、二輪車などオートバイ関連を製造しているヤマハ発動機は、違う会社です。
ヤマハ発動機は元々は日本楽器製造株式会社（現ヤマハ）のオートバイ製造部門という立ち位置でしたが、1955年に分離独立し、ヤマハ発動機が設立されました。
当初はヤマハがヤマハ発動機の親会社という関係でしたが、資本関係を見直した2007年以降は兄弟会社の関係にあります。

ヤマハの沿革

山葉寅楠は元々医療機器の修理技師として働いていましたが、電子オルガンの修理を依頼されたことをきっかけに、「これなら自分でも作ることができる」とオルガンを自作するようになりました。このオルガン作りがヤマハのルーツと言えます。
ヤマハの事業拡大はいい意味でコピー＆ペーストで、ピアノやオルガンの修理や製作で培った木工ノウハウを見込まれ、軍用機の木製プロペラの製作を依頼されたことをきっかけにエンジンの開発に乗り出し、これが後のヤマハ発動機となります。
他にも、電子オルガンの製作販売をきっかけに電子回路を、オルガン販売をきっかけにオルガン教室を開講、エンジン作りをきっかけにバイクや船を、船体を作る為にFRP（繊維強化プラスチック）を、FRPを利用してウォータースライダーやプールを、プールの水が濁ったことをきっかけに浄水器を、浄水器の失敗作が原因で発生した藻をきっかけにバイオ事業をと、「これなら作ることができる」「ないなら作ろう」という柔軟かつ大胆な発想と行動力で当時の日本にないものを作り上げていきました。

ヤマハのグループ会社

会社名	所在地	事業内容
北見木材株式会社	北海道紋別郡	原木・製材販売、楽器部材の生産・加工並びに建材販売
桜庭木材株式会社	秋田県秋田市	ピアノ用木材の製材、部品加工、他木工品の製造販売
株式会社ヤマハミュージックジャパン	東京都港区	楽器・音響機器販売および教室事業
株式会社ヤマハミュージックリテイリング	東京都港区	楽器・楽譜・アビテックスⓇの販売、音楽・英語教室の運営
ヤマハサウンドシステム株式会社	東京都中央区	業務用音響設備のプランニング・システム設計・施工・調整・保守等、並びに業務用音響機器の開発・製造
株式会社ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス	東京都豊島区	音楽ソフト事業（プロダクション、レーベル、企画・制作、出版、配信、販売）
株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ	東京都豊島区	音声・映像ソフトの企画・制作・製造・販売
株式会社ヤマハリゾート	静岡県袋井市	宿泊、ゴルフ場の運営
株式会社ヤマハミュージックマニュファクチュアリング	静岡県磐田市	楽器・音響機器製造
ヤマハハイテックデザイン株式会社	静岡県磐田市	LSIの機能設計、論理設計、支援ソフトの開発等
ヤマハピアノサービス株式会社	静岡県浜松市	中古ピアノ買取・クリーニング・販売、ピアノ消音ユニット後付販売、ピアノ調律、リードオルガン修理・販売
株式会社ヤマハコーポレートサービス	静岡県浜松市	シェアードサービス（人事・人材育成・経理・国際貿易・情報システム・企業ミュージアム運営等）、トラベルサービス（海外渡航・駐在員赴任/帰任等）、メディアワークス（広告・宣伝）、保険サービス
ヤマハアイワークス	静岡県浜松市	データ入力・集計・加工、データ維持管理、ワープロ、帳票設計
ヤマハファインテック株式会社	静岡県浜松市	自動車用内装部品、メカトロ機器および金型、パーツ等の設計・製造・販売

ヤマハのブランドを構成しているグループ会社は14社あり、「感動を・ともに・創る」という企業理念のもと、「楽器事業」「音響機器事業」「部品・装置」の事業軸をベースに、それぞれがそれぞれの特色とその部門のプロとして世界で活躍しています。

ヤマハはホワイト企業？

経済産業省・日本健康会議が主催する、優良な健康経営に取り組む法人を「従業員の健康管理を経営視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として「見える化」することを目的に創設された「健康経営優良法人認定制度」において、ヤマハは4年連続で優良な健康経営を実践している企業として「健康経営優良法人2020」の認定をされました。
また、4回目の認定以降はより高いハードルが設けられ、「健康経営優良法人」認定法人の中で、経済産業省が実施するで「健康経営度調査」の結果上位500社のみが認定される、通称「ホワイト500」の一社として認定を受けたことからも、ヤマハはホワイト企業あると言えます。

ヤマハの評判

業界内でも圧倒的トップにいることもあり、給与も安定していてのんびりした社風のヤマハは、スキルアップやキャリアアップを積極的に希望する人には物足りない企業かもしれませんが、終身雇用を前提として働くには良い環境です。
コロナ禍で一時期売上が落ちた反動で住宅手当など福利厚生の一部が削減傾向にありますが、賞与の増額や働く女性が働きやすい環境や制度、仕事のやりがいが高く評価されていることもあり、ヤマハの評判は業界内でも良いと言えます。

ヤマハ等の人気が高い会社への転職はしっかり準備を

以上、ヤマハの中途採用の難しさや事業内容、求める人材像や求人情報を、評判も含めご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ホワイト企業で給与も職場環境も良いヤマハは、評判の良い人気企業です。
楽器好きで楽器に携わりたいという人はもちろん、安定した職場環境を求めてヤマハへの転職を希望する人も多いでしょう。しかし、世界に名が通るトップブランドであるヤマハへの転職は、簡単ではありません。
求められるスキルが高いだけでなく、ヤマハが求める人材像やヤマハソロフィーについての理解を深めることが必要とされます。
ヤマハのような転職難易度が高い企業への転職は、選考内容や他社研究を含め、情報収集が重要な鍵となります。
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