キーエンスは毎年平均年収ランキングトップに君臨し、稼げる企業として非常に人気の高い企業です。
しかしメディア露出が非常に少なく、その実態の多くは謎に包まれてます。
今回は今回は転職者が気になる、キーエンスへの転職必勝法を解説していきます。
- 株式会社キーエンスの事業内容は?
-
株式会社キーエンスの事業内容は、企業向けのファクトリーオートメーション(FA)用センサーがメインです。世界中の企業と取引をし、顧客企業数は25万社以上にものぼります。
企業のモノづくりにおける過程の生産性や安全性の向上を実現する機械を開発し、取引先企業へ納品しています。
- 株式会社キーエンスの年収は?
-
株式会社キーエンスの平均年収は2,067万円という破格の金額です。
※2024年3月期有価証券報告書より賞与の支給回数が年間4回あります。20代~30代の平均で約241万円ほどとなっており、賞与だけでもかなりの金額をもらうことができます。
- 株式会社キーエンスの選考フローは?
-
株式会社キーエンスへ転職するまでには合計5つのステップが存在します。
キーエンスは何の会社?
- キーエンスの企業情報
- キーエンスの特徴
- キーエンスのグループ会社紹介
- キーエンスの転職に向いている人
キーエンスの企業情報
キーエンスは常に平均年収ランキングで上位に名を連ね、転職難易度も高い超人気企業です。
キーエンスの年収は2025-2026年版の就職四季報で、平均年収が公開されている約1,300社の中でトップに位置付けられ、現在最も平均年収が高い企業として君臨しています。
一方でCMやメディア露出、本の出版などをほとんどしておらず、キーエンスの企業情報は謎に包まれているのが現状です。
キーエンスの歴史
そもそもキーエンスは、1974年にリード電気株式会社として大阪で設立され、1985年に現在の法人名の株式会社キーエンスに変更されました。
その後北米、南米、アジアそしてヨーロッパへ現地法人を展開し現在では世界46ヶ国・250拠点を構え事業展開をしています。
本社は大阪市東淀川区に構えており、12,286名(2024年3月現在)で稼働しています。
事業内容
そんな謎の多いキーエンスの事業内容は、企業向けのファクトリーオートメーション(FA)用センサーがメインです。
キーエンスは基本的にBtoB企業のため、一般消費者の私たちからすると、いったい何をしている企業なのかあまり想像がつきません。
しかしその実態は世界中の企業と取引をし、顧客企業数は30万社以上にものぼり、あらゆる業界のモノづくりの生産現場を支える製品を開発しています。
キーエンスの取引先業界は、自動車や半導体、通信、科学、薬品、食品、電子機器など様々な業界ですが、各業界での評判は非常に高いものがあります。
キーエンスはそれらの企業のモノづくりにおける過程の生産性や安全性の向上を実現する機械を開発し、取引先企業へ納品しています。
また、驚くべきはその営業利益率です。
キーエンスの営業利益率はなんとおよそ50%前後という驚異的な利益率を記録しています。
業績
2024年3月期連結決算は売上高が9,672億円、純利益が3,696億円を記録し、3年連続の過去最高益を記録しました。
2023年4月~2024年3月にかけては、製造業や自動車産業でキーエンスの主力製品であるセンサーや制御装置、測定機器の需要が増し、売上高も増加しました。また、アジアや北米を中心に海外市場でのプレゼンスを拡大しており、顧客基盤の更なる強化にもつながりました。
2024年、2025年も世界全体で製造業における自動化ニーズは高まると考えられており、更なる売上の増加が見込めるでしょう。
キーエンスの特徴
そんな圧倒的な営業利益率で成長を続けるキーエンスですが、その秘訣は業界での価格競争にも負けない、キーエンスにしか生み出せない価値を世界に発信しているところにあります。
キーエンスの商品は唯一無二のものとして、クライアントからの評判が非常に高いです。
そのため、他の企業と比較してキーエンスの場合は大きく差別化された特徴がいくつか存在します。
世界初・業界初
キーエンスの売り上げの約30%前後は新商品で形成されています。
さらにその中で特筆すべきは、新商品の約70%が世界初、もしくは業界初である点です。
そのため、取引先に同業他社との商品で価格面での比較検討をされたとしても、その価格競争に挑む必要がありません。
なぜなら、キーエンスが提案している商品は他社では生み出せない価値を持っており、多少他と比較して高かろうとも取引先企業から常に高い評判をうけ、求められているからです。
ファブレスによる経費の削減
自前で工場を持たないスタイルがファブレスです。
あのAppleなども採用しているこのファブレスですが、自社で工場を持たない故、世の中の動きや時流に合わせて柔軟な生産体制を取ることができます。
加えて固定費を抱えずに済む点からも経費を抑え、営業利益を高く維持することへつながります。
世界中の直販部隊
センサーなどを取り扱うメーカーは、セールス際に商社や代理店を通すのが一般的です。
しかし、キーエンスは世界46ヶ国に現地法人を構えているため、世界中でダイレクトセールスを可能にしています。
そのため、各地域での正確な需要予測と当日出荷を可能にし、このスピード感が顧客満足度の上昇にもつながっています。
キーエンスのグループ会社紹介
世界各国に現地法人を構えるキーエンスですが、日本国内にキーエンスエンジニアリング、アピステ、イプロス、エスコ、キーエンスソフトウェア、ヒカリの計6つの子会社を構えています。
それぞれの子会社がキーエンスの事業をサポートするビジネスや、つながりが少なく独立した体制で事業を展開しています。
その6つの子会社の中でも特に中核を担う、3社の事業内容をご紹介します。
キーエンスエンジニアリング
主要子会社の中でも、大きな役割を果たしているのがこのキーエンスエンジニアリングです。
メインとしてキーエンス商品の開発や設計、製造から修理までを担当し、キーエンスのモノづくりの根底を担う子会社になります。
アピステ
アピステはキーエンスから独立した企業を展開する子会社です。
主環境改善機器や冷却装置の開発から販売を行う子会社です。
主な仕事内容としては、研究所やメーカーなどに自社商品を販売したり、事業支援を行う技術営業職が中心です。
イプロス
イプロスは、建設業や製造業向けのBtoBマーケティング支援をメイン事業としており、まったく異なる事業を展開し、キーエンスから独立して運営されています。
イプロスは建設・製造技術に特化した情報サイト「IPROS」を運営しています。
サイトのユーザーは製品情報やカタログなどを通じ情報を検索できるため、企業とのビジネスマッチングに多く活用されています。
キーエンスの転職に向いている人
キーエンスは平均年収がトップであり稼げる企業の代表格であるため、非常に転職難易度の高い人気企業です。
しかし、高年収ゆえにそれなりの覚悟も必要です。
ノルマ達成の難易度が高いことや、細かなマニュアルも存在します。
若手の営業マンであれば定時で上がれることの方が珍しく、業務量は非常に多いのが実態です。
そのため、キーエンスでは同年代よりも多く年収を稼ぎたかったりしっかりとした夢、将来のビジョンを持った人材が働いています。
また、管理制度も徹底しているため、訪問先への移動時間や商談の開始、終了時間まで徹底的に報告する義務があります。
営業スタイルも社内で確立されたマニュアルがあり、それに沿って行うのが基本です。
そのため、自らの発想力や企画力で挑んでいきたい人よりも、既存のルールにのっとり、コツコツとルーティンワークのように営業をこなせる人材の方がより向いていると言えます。
ハイキャリア企業への転職で内定率を上げる方法をお探しの方はインテリゴリラへ
ハイキャリアへの転職ならインテリゴリラ
ハイキャリアへの転職をお考えでしょうか?
インテリゴリラが内定者に直接インタビューした情報によると、ハイキャリアへ転職活動をしようと考えている方や、既に始めている方の多くが持っている悩みは3点あります。
転職活動は新卒の就職活動よりも難易度が高いです。その理由は、年齢・現職の業界や業務内容・志望業界などが無数に存在し、「とりあえずココに行けばOK」のような正解がありません。
志望業界が未経験である場合、志望企業が未経験での採用を行っているかどうかも確認しなければなりません。
そして志望企業が決まっている方は、転職の選考対策方法に困っているのではないでしょうか。
中途採用の選考基準は細かく書かれていたり、日々更新されているわけではありません。どういった人を募集をしているのか、自分が内定を獲ることができそうかは転職に成功した人の実体験をヒアリングする必要があります。
実際にハイキャリアの選考では、対策必須ともいえるケース面接や企業独自のユニークな質問をされる頻度が高いです。
選考対策をして、転職をすると覚悟を決めた方は、最後はどのように内定を獲ることができるか知りたいでしょう。
内定者の面接内容を確認したり、内定実績がある人に協力してもらいながら、書類選考・面接を進めていきましょう。
上記の3つの悩みを解決してくれるのが、インテリゴリラの選考体験記です。
インテリゴリラの選考体験記は、内定者の学歴、社歴、職務経歴書、志望動機や転職軸、自己PR、選考対策方法、1次面接・2次面接・3次面接・最終面接での回答内容、内定理由、応募者へのアドバイスを全て余すところなく書いています。
キーエンスの年収は?
ここまで何度もお伝えした通り、常に平均年収ランキングトップに位置するのがキーエンスです。
その平均年収は2,067万円という破格の金額です。
※2024年3月期有価証券報告書より
ここからは、より詳細な給与制度や賞与、実際の労働環境などについて詳しく解説していきます。
給与制度・賞与
結論キーエンスの給与・賞与ともに高いです。
もっとも特筆すべきは、営業利益の10%を全社員に分配している点です。
これは新卒入社1年目の社員にも適用されるため非常に各社員からも評判の高い制度で、平均年収が高い理由の一つになっています。
加えて、先ほども紹介した通り、キーエンスの営業利益は50%前後を記録しているため、会社全体の営業利益も相当高いものになっています。
しかし、直近2年ほどで人事評価制度が変わっており、全体の年収が上がる一方、若手社員の年収は下がっている現状にあります。
若手社員の年収が下がっている理由は、短期離職を防ぐ目的のためです。
入社5年以内の社員のボーナスを少なくし、それ以降の社員のボーナスを多くすることで、長く働くことのメリットを
提示しています。
賞与
賞与は年間に4回支給されます。夏と冬が多め。春と秋が少なめの支給額となっています。
また、支給額は以下の3要素に基づいて決まります。
個人評価
個人評価の内訳は80%が定量評価。20%が定性評価となっています。定性評価はチームの施策の実行内容等を鑑み、上長が判断します。
グレード
キーエンスではグレードが変わってもベース給はあまり変わりませんが、賞与の金額は大きく変わります。
上のグレード別年収の表にもあるように、グレードが2(一般社員)~8(シニアマネージャー/部長クラス)まであり、それぞれのグレードの中でも2~3段階あるようです。(2A、2B、2C等のように分かれています。)
部署業績
営業利益の10%を全社員に分配していることもあり、業績に連動して賞与の額も大幅に変わります。
商品の需要が年々増していることもあり、更なる伸びが期待できそうです。
残業時間
キーエンスの残業時間は部署によりますが、全体的に多いです。
30代で家が建ち、40代で墓が建つと言われているキーエンスですが、平均して60時間前後/月の残業時間が発生しています。
特に若手社員なんかは業務や達成難易度の高いノルマに追われるため、定時で帰れることがほとんどないのが現状で、早朝出社し終電前退社なことも珍しくありません。
さらに、営業の場合だとノルマ達成が最優先され、達成できそうもなければ必然的に数字を追うために休日出社をする社員も存在します。
一方、ここ数年で20時までの退社を促す部署も増えており、働き方改革も少しずつではありますが行われているようです。今後のワークライフバランスの改善にも期待できます。
キーエンスのグレード別平均年収は?
キーエンスのグレード別平均年収の推移は下記の通りです。
グレード | 年次目安 | 年収目安 |
2B | 1年目 | 600~700万円 |
3B | 2~3年目 | 900~1,100万円 |
4B | 3~6年目 | 1.200~1,500万円 |
5B (チーフ) | 6年目以降 | 1,800-2,400万円 |
6M (アシスタントマネージャー) | 9年目以降 | 2,500~3,000万円 |
7M (マネージャー/部長クラス) | 15年目以降 | 3,000-4,000万円 |
8M (シニアマネージャー/部長クラス) | 実力次第 | 4,000万円~ |
キーエンスの給与体系は「グレード制」に基づいており、2(一般社員)~8(シニアマネージャー/部長クラス)までの7段階で構成されています。
また、それぞれのグレードの中でも2~3段階あります。(2A、2B、2C等のように分かれています。)
グレードが上がってもベース給が大きく上がることはないですが、ボーナスに大きな差が出ます。
キーエンスの評判・口コミ・社風を紹介!
転職を目指す人なら、しっかり把握しておきたいのが実際の評判や口コミです。
キーエンスは実際、どのような評判を得て、どのような社風の中で社員が働いているのでしょうか。
よりリアルな声と共に紹介していきます。
社風・文化
キーエンスの社風として、徹底した無駄の排除があげられます。
無駄な時間、出費を最小限に抑え、最大の付加価値を上げることを重要視しています。
常に世界発・業界初の新商品を作り上げるキーエンスですが、さらに圧倒的なスピード感も求めています。
そのため時間やコストの無駄を排除し、目的意識をしっかり持ち主体的に行動することや、市場の流れ、動きをしっかり自ら捉えることを求められます。
しかし風通しがよくトップダウンになることはなく、常に部下から上司へ意見をする場や考えをアウトプットする場も多くあり、若いうちから大きく成長できる環境は社員からの評判も非常に高いです。
営業マニュアルの徹底化や上司への細部にわたる報告の徹底など、ルールと過程を重んじる傾向にあります。
事業部ごとの社風と働き方の違い
ここからは事業部ごとの社風と働き方の違いを紹介します。
- マイクロスコープ事業部/センサー事業部→体育会気質
- 画像事業部→落ち着いておりコンサル気質
- アプリ事業部→体育会属性とコンサル属性の中間
マイクロスコープ事業部/センサ事業部
マイクロスコープ事業部/センサ事業部は体育会系のゴリゴリ営業をする社風です。
マイクロスコープ事業部/センサ事業部はアポが1日15件ほどあります。
商材単価が安く、多くの顧客に提案をするため、商談時間も1件15分と短く、数をこなす営業が必要な働き方のようです。
画像処理事業部
画像処理事業部は比較的落ち着いた雰囲気でコンサル要素の強い営業をする社風です。
画像処理事業部はアポが1日7~8件ほどあります。
商材単価が高く、より決裁権のある顧客に提案する機会が多いため、商談時間は1件1時間前後と長く、コンサルティング要素の強い営業が必要な働き方のようです。
アプリ事業部
アプリ事業部は体育会属性とコンサル属性の中間の営業をする社風です。
組織体制は事業部制に分かれており、入った事業部によって働き方が大きく異なります。なお、入社後は基本的に一貫して同じ事業部内で専門性を高める形となり、他事業部に移ることはありません。
キーエンスには9つの事業部がありますが、以上のように社風は配属される事業部によって大きく異なります。
また、部署関係なく、行動管理は綿密にされており、架電件数やポ件数等のKPIは細かく管理されています。
例えば、日報は分単位で記録する必要があり、セルフマネジメント能力が求められます。
また、口コミはポジティブなものとネガティブなものも存在します。
良い口コミ
給与で社員に還元する考えが根付いているため、年収が非常に高い点や、優秀な社員が周りに多いため常に刺激を受け成長ができます。
悪い口コミ
福利厚生があまり整っていない点やライフワークバランスが非常に取れておらず、常に仕事が優先される環境です。
このあたりのバランスの悪さについては、非常に評判が悪いのが現状です。
キーエンスの選考(フロー・難易度・面接質問例)
キーエンスへ転職する際には、しっかりとした対策が必要となります。
人気企業だけあり、毎年何人もの転職者が応募をするため、フローや難易度、各種試験について一通り把握しておくことをお勧めします。
選考フロー
キーエンスへ転職するまでには合計5つのステップが存在します。
選考フローとしては、他の一般企業とあまり大差がありませんが、各ステップごとにキーエンス独特の傾向があるため難易度は高いです。
そのため全てのステップを事前に研究しておく必要があります。
セミナーへの参加
キーエンスへ転職する際には、セミナーの参加が必須とされています。
セミナーでは主に会社説明がされるので、改めて自分が何を実現したいのか、それをキーエンスで実行できるかなど、入社後に発生しうるギャップの有無を見極める必要があります。
適性検査/SPI
適性検査についてはテストセンターで行われています。
キーエンスは結果に加えて過程も重視するため、適性検査の結果も非常に重視されます。
SPIの難易度は非常に高いです。足切りボーダーは9割弱とも言われています。
毎年多くの転職希望者がエントリーするため、その中から優秀な人材を選ぶべく、適性検査の段階で厳しく判断されます。
そのため、キーエンスへ転職を目指すのであれば、適性検査/SPI対策は面接対策と同じくらいしっかりと取り組むべきです。
面接(合計3回)
実際の面接は一般企業と大きく変わらず、基本的に3回行われます。
面接の具体的な内容としては一次面接では人事面接、二次面接では現場マネージャー面接、最終面接は役員面接と3つのステップで進みます。
また、キーエンスへ転職を目指す際に見落とせないのが説得面接です。
説得面接とは、面接官に出されたお題に対して3分で面接官を説得させるという、極めて難易度が高いものです。
例えば、マンションの購入を希望しているが、戸建てを購入させてください、レンタカー派だが、マイカーを購入するよう説得させてくださいなど、面接官の嗜好の逆の提案をするものとなってます。
この点からも、キーエンスの面接の難易度は高く非常にロジカルな回答が求められます。
一次面接(説得面接)
キーエンスへ転職を目指す際に見落とせないのが一次面接の説得面接です。
説得面接は面接官に出されたお題に対して3分で面接官を説得させるという、非常に難易度が高い面接です。
これらの例のように、面接官の嗜好の逆の提案をするものとなってます。
説得面接は意見の異なる人を説得するプロセスを測る面接です。
この面接では、論理的思考力や交渉力が見られています。
二次面接(要素面接)
キーエンスの面接で最も通過率が低いのが二次面接の要素面接です。
要素面接は面接官に出されたお題に対して必要な要素を考え、説明する極めて難易度の高い面接です。
質問の傾向として、必要な要素が複数問われます。特に3要素について問われることが多いです。
要素面接は瞬時の思考プロセスを測る面接です。
この面接では、多角的判断力や論理的思考力が見られています。
また、二次面接はビデオ録画がされており、合否に複数の社員が関わっています。
最終面接(役員面接)
最終面接の役員面接は意思確認の意味合いが強い面接です。
しかし、だからといって油断は禁物です。
これまでの面接のように論理的かつ端的な回答を心がけましょう。
最終面接が意思確認の意味合いが強いこともあり、面接の大きな分かれ道は二次面接の要素面接と言えるでしょう。
以上の通り、キーエンスの面接は非常にロジカルな回答が求められ、難易度は極めて高いです。
キーエンス出身者のキャリアパスは?
社内のキャリアパス
キーエンスの部署異動には最低でも5年は掛かります。しかし、営業から近いマーケティング等のポジションには異動しやすく、経験を積めば事業企画や経営企画への異動も可能になります。
また、専門部署は中途で採用することが多いため、専門部署(人事、IT等)は中途で経験を積んでから応募した方が入社しやすいです。
社外のキャリアパス
キーエンス出身者の転職先は大きく2つに別れます。
一つ目が営業職としての場合、各業界の営業職としてステップアップすることが可能です。
キーエンスの営業職は高年収が故、激務で求められるものも非常に高いレベルにあります。
そのため、他社へ転職したとしてもキーエンスで培った営業力は大いに活かされてきます。
場合によっては即戦力や、営業部をまとめるポジションなどからスタートできる場合も多く、キーエンス出身者の可能性は大きく広がっています。
二つ目が技術職としての場合ですが、こちらも各メーカーや技術コンサルティングへ転職する道が多いです。
他社にない世界初の商品を常に開発し続けるキーエンスで、技術職を経験している場合、非常に高いレベルの技術力が身に尽きます。
そのため、企業を変え転職したとしても、備えている技術力が市場で非常に高く評価されます。
キーエンスへ転職するには?
現在の自分のスキルや経歴、実績などと照らし合わせ、どの方法が最も転職成功の確率が高いかを判断し、適した応募方法で転職活動をしてください。
キーエンスのコーポレートサイトから応募する
キーエンスでは、コーポレートサイトで通年中途採用を行っています。
コーポレートサイトでは随時空きのある職種が公開されていますが、その職種が埋まれば公開は取り下げられます。
そのため自分が応募したい職種の空き状況を常に確認する必要があるため、随時コーポレートサイトを確認しておく必要があります。
転職サイトから求人を探す
こちらも通年で各大手の求人サイトに情報が掲載されています。
ただ、特徴としては一般の求人広告ではなく、エージェントサービスとして各職種が公開されています。
そのため、通常の求人広告よりは各職種、情報量があまり多くないため、一度確認した後、他の求人サイトや社員からの評判などを再度確認することが必要となります。
転職エージェントに相談する
この3つの中で最も転職成功率が高いとされるのが、転職エージェントへの相談です。
キーエンスのような人気大企業への転職をする際は、自力で応募して進んでも中々採用までたどり着くのが難しいです。
転職エージェントへ登録することで、詳細な面接対策、各書類の書き方、実際の質問内容など自力では入手するのが難しい情報を仕入れることができます。
しかし担当するエージェントにより成功が左右されることもあるので、エージェントを選ぶ際はしっかりとエージェントの評判などを確認し、評判の高いエージェントを選ぶべきです。
キーエンスの転職難易度は非常に高いため、転職エージェントの助けは非常に心強いです。
転職経験がない人も転職に慣れていて知識のある人も、まずは各エージェントサイトへ登録をし、相談することが最も転職成功の確率を高めることができます。
キーエンスの各職種に転職する方法は?
キーエンスへ転職するといっても、現在募集している職種は様々です。
大きく分けて、営業職、開発職、技術職、事務職の4つに分けられます。
それぞれ職種ごとに転職する方法や難易度は異なってくるため、自分が転職したい職種が必要としているスキルや経験、実績などを把握しておくことが必要です。
営業職
実はキーエンスの営業職採用に関して、新卒採用を重視し、あまり多くの中途採用を行っていない実態があります。
基本的にこの職種は新卒で多くの優秀な人材を集め、その人材を育てていく企業方針があるため、営業職として転職するチャンスは非常に低いです。
そのため、稀に公開される営業職の募集で転職を成功させるためには、面接の際にアピールできる実績が必要となります。
前職での予算達成率や、数字のコミットへの執着心、ハードワークにも耐えられるメンタルなどが求められてきます。
経験の目安としては無形商材のBtoB営業を最低でも3年以上経験があり、しっかりと結果を出した実績は最低でも積んでおくべきです。
開発職
開発職はコーポレートサイトで通年募集を行っています。
さらに、開発職は大きく3つの職種分類され、問われる経験もレベルが高いものが多く難易度が高いです。
そのため各職種ごとへの事前研究を、しっかりと行っておく必要があります。
自社商品のソフトウェア開発
具体的に求められる経験として、5年以上の設計実務経験や3名以上のチームマネジメント2年以上などが求められます。
そのため、前職でしっかりと実績を積んでからでないと、この職種への転職は極めて難しいです。
また必須スキルとして、C言語、C++、C♯をマスターしていること、各種開発ツールの使い分けが必要とされます。
ハードウェア開発
このポジションも非常にハードルが高いです。
電気・電子機器、制御機器メーカーでの設計実務経験5年以上が必須条件として求められます。
チームマネジメントの経験は必須とされてはいませんが、設計だけにとどまらず、今後チームリーダーとして影響力を持って活躍したいという志は必須条件として挙げられています。
デザイン関連
デザイン関連で必須条件として挙げられているのが、電気、電子、機械、産業機器、精密機器など製品のプロダクトデザインの経験が求められます。
デザイン関連に関しては、コーポレートサイトの募集要項に経験年数などが明記されておらず、明確な年数の基準は設けられていません。
そのため、年数より実際のデザイン力や実力をより重視した傾向にあります。
技術職
技術職では、実際にシステムの開発を行います。
そのため基本的に5年以上のシステムの設計や開発が必須となってきます。
しかし仕事内容としては、立案からスケジュールの調整、管理まで行うため、設計や開発のみの経験では基準に達することができない場合が殆どです。
さらに、職種によっては海外の現地法人とのミーティングもあるため、ビジネスレベルの英語力が必須となるポジションもあります。
事務職
事務職の場合は電気・電子・機械分野の業界での経験は必須となっています。
さらに職種を大きく分ると生産、経理、営業と3つの職種に分かれていますが、各職種基本的には5年以上の実務経験が必須とされています。
また事務職も海外と連携を取るため、こちらもビジネスレベルの英語力が必要となっています。
職種によっては歓迎条件に、海外常駐での勤務経験が問われる場合もあるので、非常にグローバルな人材が求められています。
ハイキャリア転職したい人必見!内定者の選考体験が見られるインテリゴリラとは?
『インテリゴリラ』は、コンサルティングファームへの転職を目指すハイキャリア志向の方向けに、完全非公開の選考情報をご提供している転職メディアです。
実際に内定を獲得した方々から独自インタビューを実施した内容ですので、完全に独自のコンテンツとなっています。
会社名 | 転職難易度 | 人気度 |
---|---|---|
ボストンコンサルティンググループ | ★★★★★ | ★★★★ |
デロイトトーマツコンサルティング | ★★★★ | ★★★★ |
アクセンチュア | ★★★ | ★★★★★ |
日本M&Aセンター | ★★★★ | ★★★ |
アドバンテッジパートナーズ | ★★★★★ | ★★★★★ |
リクルート | ★★ | ★★★★★ |
楽天 | ★★★ | ★★★★ |
Amazon Japan | ★★★★ | ★★★★★ |
インテリゴリラでは、上記のような各業界No.1の難関企業の選考体験記が掲載してあります。
また一般的な選考体験記と大きく異なり、インテリゴリラの選考体験記からは下記の情報が得られます。
「読むだけで内定獲得の勝ち筋がわかる」ほど詳細な選考情報が網羅されているのが最大の特徴です。
特別選考へ挑戦できる
会員登録いただいた方限定で、業界No.1エージェントによるサポートや社員紹介(リファラル)での選考のご案内など、幅広いご案内が可能です。特別選考の場合には、
書類審査なし/1次面接免除/社長面接確約/土日面接などのご案内ができる可能性があります。
自分のスキルやキャリアに自信のある若手の方は、
志望難関企業の内定に近づくために是非登録しておきましょう。
情報収集がキーエンスに転職するための第一歩!
ここまでキーエンスの企業概要や転職を目指す際のポイントを解説してきましたが、いかがでしたか。
転職難易度は非常に高いですが、転職エージェントや転職サイトを上手に活用することで成功の可能性を高くすることができます。
その他の企業の選考情報も知りたい方には転職情報サイトのインテリゴリラの利用がおすすめです。
内定者から聞いた選考体験記など、非公開の情報があるので他の転職希望者に大きく差をつけることができます。
併せて確認しましょう。