電通は激務？労働環境は改善されていますか？

電通は2015年の違法残業事件、2016年度ブラッグ企業大賞を受賞、他にも労災認定されたケースはあり、激務過ぎる会社として認識されています。2016年には厚生労働省東京労働局により違法な長時間労働が常態化している疑いで強制捜査が入りました。2017年には労基法違反の罪で有罪判決が確定しています。

その後、働き方改革により力を入れるようになり、有給取得率のアップ、22時以降の残業禁止、法定外休暇「インプットホリデー」を導入などワークライフバランスの改善に取り組みました。コロナ以降はリモートワークをする機会も増え、より柔軟に働けるようになったと感じます。

しかし電通は日本トップの広告会社であり、案件、仕事の量は変わらず非常に多いです。残業しないよう、休暇をとるよう会社からプッシュはされますが、実際、仕事を終わらせるために帰って家で仕事をするということも多かったです。結果主義である広告業という業種上、ワークライフバランスと言うよりも、ワークライフミックスになりがちです。

福利厚生の充実度は国内の広告業界でもトップレベルと言われ、不満の声は少ないと思います。出産休暇、育児休暇などはもちろん、社宅などもあります。早朝出勤した場合の朝食サービス、プライベートな旅行での補助など特有なものもありました。

さらに様々な手当てがあり、特に家庭を持っている社員には手厚いです。手当てだけで１０万以上給料が高くなっている同僚もいました。研修制度も豊富で１オン１スキルアップ研修、マネジメント研修など受けました。領域別の勉強会などもあります。

世間的にはブラックなイメージが強いですが、私が働いていたところは先輩の後輩に対する面倒見も良く、とても働きやすい環境でした。月の残業時間は４０時間ほどで多忙な毎日でしたが、やりがいを感じながら、自分の価値を高められたと思っています。

電通の平均年収はおおよそ１２００万円〜１３００万円で推移しています。平均年収ランキングではトップ１０には入らないものの、上位の方にきます。広告代理店業界の平均年収は４００万円代なので、非常に高い水準にあると言えます。正社員であれば、３０代前半で年収１０００万円を超えてくることが多いです。管理職になることができれば、２０００万円を超える人もでてきます。ボーナスは年に２回、昇給チャンスは年に一度、正社員であれば基本的に年々アップしていきます。

残業時間が厳しく制限されるようになり、以前より稼ぎにくくなったとという声もありますが、十分すぎる給料だと思います。転職市場における価値も大きく高めることができるので、キャリアのステップアップもしやすいです。